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遡る春‥

狂い始めた気候に歯止めがきかない。 こんな中部の山間地でも、一昨日は夏日の気温。
年度末の忙しさに翻弄されている間に、河畔や中洲の柳など既にぼうと明るく霞み始めました。

もうそう何度も‥ いえ、この一度限りかもしれない春ですから
幸い少しは時を遡れる地の利をいかして、細い谷(ミソサザイの谷)に足を運びました。

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例年より二週間近く早いでしょうか‥ それでもこの谷に入れば気温は数度下がります。

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ヤマネコヤナギです。今年も春の嵐に多くの枝を折りながら、多くの花を温かい和毛の中にまだ守ります。

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いつもなら足をとられる雪も、この春は日陰にわずかに残るのを見るだけでした。

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ここに訪ねるヤナギは主に二本。今春は双幹のこちらの木の花つきが良いようでした。

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私が 声なき声を聴く瞬間かもしれません。

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梢は高く、その幹以外は触れることも間近に見ることもかないません。 その距離は年々ひらきます。


※写真はクリックで拡大いたします。


谷の入口付近で‥
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by moraisan | 2018-03-31 08:18 | 山野草・樹木 | Trackback | Comments(12)
山起こす花‥  ダンコウバイ           

花曇りの温かな日でした。
木々の芽が遠目にも膨らむのに誘われて、段丘斜面を登りました。
思ったほど春が急いでいないことに少し安堵しながら、落ち葉に足をとられながら進みます。

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この里山の最初の彩りは、決まってダンコウバイです。 ようやく花芽を開き始めたばかりです。

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まだ青みを残した花が浅い春を知らせています。 予報ではまだ雪も降るようですから‥



薄日に温まった斜面に寝転んで休んでいると、小さく蜂の羽音が聞こえてきます。
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なるほど、高いところに早い花が咲いています。 この花が山を起こす日がそこまで来ています。



                         ※写真はクリックで拡大いたします。




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by moraisan | 2018-03-18 22:52 | 山野草・樹木 | Trackback | Comments(6)
3月11日の花‥   セツブンソウ

あれから七年の時が過ぎました。
オリンッピクイヤーということもあったのか、関連する報道は少なかったように思います。
3月7日のNHKスペシャル『被爆の森』
あの日私は被災者ではなかった。 でもあの日、確かに加害者にはなったのだと思い知る。
今日大飯原発3号機臨界。 6基目の原発が稼働しようとしている。

3月11日、今年も同じ日にこの花を訪ねました。

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その年最初に出逢った花は、何も考えずにただ見つけた嬉しさの距離で撮ります。


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このか細くて小さな花が、どうしてさきがけて開くのか不思議に思ったこともあったけれど‥


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今この時だけが、この花たちが光を受けられる時なのだと 今はよくわかります。


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この花は光を追ったりはしない。 とぎれとぎれの木漏れ日を思い思いに待つという風だ。


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「昨日までは雪の中で咲いていたんですよ」 土地の「育てる会」の方が教えてくれました。


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初めて見たのも雪の中で咲いてたのを思い出す。 咲き揃うと一面雪が降りたように白いとも。


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水だけで立っているような茎はわずかな光に透けている。 良く見ればスプリングの仕掛けもある。


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この大きなシダ(ヤブソテツ?)が大きな葉で空を覆わないうちに咲くんだな‥


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僅かに覗く南の空に雲が広がりだした。 暗くなる前にポートレートを撮らせてもらう。


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間もなく斜面は暗くなって、ずいぶん遠くのスポットライト。 ‥この日最後の一枚となりました。



                        ※写真はクリックで拡大いたします。




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by moraisan | 2018-03-15 23:14 | 山野草・樹木 | Trackback | Comments(2)
春拓く花‥

  四季というものがある‥ と意識したのは もうどれほど昔のことだろう。
  気温や天候の変化、移ろう景色の色や匂い、鳥獣たちや虫たちの営み‥ また時々の人の行事など
  不変のよう思われた歳時の時と共に移り変わるのを見続けてきたら‥ どうも四季も怪しい昨今です。

  それでも静寂に過ぎた冬を小さくこじ開けて、この花は春の水車を回しだす。

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この花はいったいどんな仕組みに体温を得て、周りの雪を融かすのだろうか‥

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ひとたび顔を出せば、それはワームかヘビのように身をよじり‥

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そして立ち上がる。 およそここまでの姿は、植物というより動物のようだ といつも思う。

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続々と立ち上がり雪解けの地面を席巻する様は、なんだか違う星にでも迷い込んだような気にさせる。

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ただその花が開くなら、その完全さにため息をつくほかはないのだけれど。

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一面にこの花が咲く時は短い。 でもこの花の創る世界がそこに拡がる。 無言のままに。
     (もうこの世界など彼らに返してしまったらいいのかもしれない)

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この日(3月4日)気温は早20℃を超えました。 花いのちを促す気温、おさまってくれるといいのですが‥

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日本ミツバチが頻繁にに花を訪ねます。 まだこぼす花粉も僅かなのを 一粒づつも拾うように集めます。

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残念ながら、ずいぶん野山に遊んで来たのに 『妖精』の類に出逢ったことがありません。
『そんなもん、おらんわい』 杖突くご老人の姿で この花が笑います。



                     ※写真はクリックで拡大いたします。






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by moraisan | 2018-03-06 19:05 | 山野草・樹木 | Trackback | Comments(8)