山繭
  時折小雪のちらつく中、福寿草の自生地のある隣の集落へと歩き出した。
  開花はまだ一月は先のことだろうか‥ 足を雪にとられながら雪融の早い土手際を気にしながら歩いていると、
  ちょっと珍しいものが落ちていました。
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  ヤママユガという蛾がつくる天然の絹繭は、架けた葉と共に風に運ばれたのだろう‥ 
  振り仰いだ周りの木々に、同じものを探すことは出来なかった。

  遠い昔、小学校の授業だったろうか。 天蚕という産物があることを習いました。
  北海道にあって養蚕さえ目にしたことがない身には、天然の蛾の繭から絹糸を紡ぎ、
  美しい光沢の反物が織られることを知ったのは、ずっと後のことでした。
  ヤママユガの姿はそう珍しくはないのですが、その繭を見ることはそう多くはありません。
  



  
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                          それにしても、なんと危なっかしい繭の架けかたでしょう‥^^;
by moraisan | 2008-02-19 02:58 | 自然 | Trackback | Comments(12)
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Commented by saheizi-inokori at 2008-02-19 07:45
これがいくつ集まるとたとえばスカーフができるのでしょうか?
天蚕の布は美しく手触りもいいですね。
Commented by sakusaku_fukafuka at 2008-02-19 18:44
そうでしたか・・・
これは蛾の繭なんですね。
天然の絹繭はきっと高価なのでしょうね~
Commented by ironsky at 2008-02-20 20:46
かなり大きな繭ですね。
私が子供の頃、母親の実家では蚕を飼っていました。
蚕が音を立てて桑の葉を食べていたのを覚えています。
もう何年前のことだろう・・・・・。
Commented by moraisan at 2008-02-20 21:00
>saheizi-inokori さん、こんばんは。
少し調べてみました。
個の繭が1000個ほどで、200~300グラムほどの絹糸ができるそうです。
軽やかなスカーフであれば、その数分の一から十分の一程度ということでしょうか^^ 
Commented by moraisan at 2008-02-20 21:09
>sakusaku_fukafuka さん、こんばんは。
繭自体は家蚕に比べて大きいのですが、糸の歩留まりは低いそうです。
糸としての強度、光沢等、カイコの絹糸を凌ぐので、天蚕による養蚕も見なおされているようです。
この繭のために吐き出される糸が、数百メートルから1000メートル以上にもなるとのことに驚きます。
Commented by KATEK at 2008-02-20 21:17
こんばんは。長野に行ったときに天蚕の博物館のような小さな施設を見学したことがあります。ほんとうにきれいなものですよね。そんな落し物が見つかるなんて,自然のプレゼントですか・・・
Commented by moraisan at 2008-02-20 21:17
>ironsky さん、こんばんは。
観察がするどいですね^^ 大きな繭です‥蚕の倍ほどもありましょうか。
食草は幅広いようで、クヌギやコアラなど複数あるそうです。
繭を架けてある葉はカシワです。冬でも葉の落ちないその葉に託したのでしょうが、風に運ばれたようです。
Commented by moraisan at 2008-02-20 21:25
>KATEK さん、こんばんは。
最初にその布を見たときは衝撃を受けました。
木から木へこの繭を集め、長い時間の中で糸を繰り織り上げた一反‥そんな昔があったのかも知れません。
天蚕の『天』は、そんな恵みへの感謝の思いなのかもしれませんね。
Commented by saheizi-inokori at 2008-02-22 10:03
有難うございました。
1000個!の繭がいっせいにキラキラ光る糸を噴出している夢でも見たいなあ。
Commented by 74mimi at 2008-02-24 15:01
貴重なものを見せて頂いて感動しています。
小さい頃、お蚕さんがパリパリ桑を食んでいたのを記憶しています。
うちでは飼っていなかったと思いますから、どこかでみたのかも。
母は「お蚕さん」と言いました。父は母が娘の時にお蚕さんからとった
糸から織った縞の丹前を着ていました。素敵な柄でした。
つい懐かしい子どもの思い出に・・・

Commented by moraisan at 2008-02-24 22:34
>saheizi-inokori さん、こんばんは。
どういたしまして、こちらこそ背中を押していただきました。
1000個の繭は無理ですが、珍しく3個並んでいるのに出合いました。よろしければご覧下さい。
繭の大きさのわりにはどれも危なげに、風に揺れているのでした。
Commented by moraisan at 2008-02-24 22:59
>mimi さん、絹の丹前‥贅沢ですね^^
過ぎた年月という縦糸には、たくさんの光景と思い出が横糸となって織り込まれているのでしょうね。
今ではもう見ることのできない糸もあれば、新たに見つける輝く糸も‥ 美しい糸ならば、失いたくはないですね。
 


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