夏来たる‥  ニセアカシア
 
この花に気づくのはいつも夜だ。
この花の甘い香気は誰でも気づくほど強いけれど、視覚のない夜ならなを強く感じられます。
今年は例年になく休まず鳴くフクロウに誘われて、三日前、星のない少し重たい夜気の中に気づきました。

e0070545_22061525.jpg
どこにも多い樹なのですが、川べりに見るのが好きです。 少し離れた森までの道すがら、千曲川河畔。


e0070545_22062192.jpg
アカシア蜂蜜の蜜源。 この花房の天ぷらは長野県の季節食でもあります。 ニセ(偽)アカシアとは‥ 

その白い花はふくよかでとても美しいものです。 アカシアはミモザのような黄色い花です。


e0070545_22062512.jpg
対岸の木はみな大きいのですが、こちら側は河川改修で一度伐られているので若木ばかり‥

この木の隣の幼いサワグルミには今年初めて気づきました。 河畔林は森と森をつなぐ道となります。


e0070545_22063043.jpg
暑さが大の苦手の私に、この花は夏を宣言しますが‥

風によく揺れ遊ぶその花は、一服の涼を与えることをわすれません。  ‥好きな花です。



護岸に、治山に、また薪炭材として盛んに植えられたニセアカシア。
たいへん逞しい樹で、その根が水が洗うような所から、崩落した山肌にもよく根付きます。
成長が早いのに、その材は緻密で重く腐りづらく、木目も美しい樹です。

近年‥自身の歴史そのものですが‥治水や治山の考え方も変わり(そもそもその言葉もおかしいけれど‥)
この樹は一気に邪魔者扱いです。外来種とのこともあって、生態系云々まで持ち出して駆逐されようとしています。

それを言うなら、外来種だらけの公園は、街路樹は、端正こめたあなたのお庭は‥ どうなさいますか?
本当に抜き去らねばならないのは、私たちの内に棲む おごりや傲慢さではないのでしょうか。



※写真はクリックで拡大いたします




.
[PR]
by moraisan | 2018-05-20 23:50 | 山野草・樹木 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : https://poran.exblog.jp/tb/27285967
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by pallet-sorairo at 2018-05-21 08:18
ニセアカシアの白い花、素敵です。
私の住む辺りではいつもGWの頃に盛りなのですが
今年はどの花も花の時期が早かったようで、
そのころにはもうだいぶ咲き終わっておりました。
信州では今が盛りとは、やはり気温の差が大きいのだなぁと感じます。
信州にも夏来る、ですね。
お写真から爽やかな風が吹いてきました。
Commented by moraisan at 2018-05-21 18:44
>pallet さん、こんばんは。
私の生活圏は標高800~1000メートルほど、少し季節が遅く巡るかもしれないですね。
河畔にはニセアカシア、山にはミズキの白い花が盛りの頃となりました。
それでも近年は夏の到来が早く感じられ、戸惑いを覚える日々が増すばかりです。


<< Lesson‥   麦わらトンボ 最も淡い瑠璃‥  ツルカメバソウ >>