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冬戻り‥
あちこちから、花の知らせも届くこのごろですが‥ 少し季節は逆戻り、野山はいっそう寂しく感じます。
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                   林に春は遠く、透かし俵が風に揺れているばかり‥

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                             また少し雪も積みました。


             ※透かし俵:クスサンという蛾の作る繭です。
                     大きなその蛾は八ヶ岳の麓にはたびたび大発生して嫌われますが‥
                     名のごとく、俵のようにも、編みかごのようにも見える不思議な繭を作ります。






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                それでもススキの穂は、懸命に春の光を集めているように見えました。
by moraisan | 2006-02-08 20:51 | 自然 | Trackback | Comments(24)
Commented by nonacafe at 2006-02-08 21:25
え?え?何?この俵。クスサンという蛾の繭ですって?(くどい!笑)
てっきり何かの実、たとえばホオズキとか落花生とか…。
え?中に幼虫かサナギがいるんですよね、蓑虫みたいに?
冬越しに蚊帳のような網目では隙間風が冷たそうですね。へぇ〜、びっくり!
Commented by sakusaku_fukafuka at 2006-02-08 21:53
これは繭ですか・・・
こんな状態で冬を越すんですね・・・こんなに隙間だらけで冷えないんでしょうかね?

下はヤマアジサイでしょうか?
山でも、こうしたアジサイのドライフラワーを良く見かけます。
最盛期のアジサイも美しいですが、枯れたアジサイも美しいですね。
Commented by ran1005 at 2006-02-08 22:42 x
私の方までも子の大きな蛾やってきます
街灯に集まって嫌われますが街に飛んできた蛾はすぐ命尽きてしまいます
私は昆虫のことは全く判りません・・・こんな冬越えをするのですねクスサン
隙間だらけで寒くないのでしょうか・・・
こちらも雪が降りましたが直ぐに消えてしまいました 
せっかく暖かくなったと思ったのもつかの間、また寒さが戻りました
春はなかなか来ませんネ
Commented by ironsky at 2006-02-08 22:50
私も同じ感想になってしまいますが、不思議なマユですね。
何でこんなに隙間だらけのマユにするんでしょう。
きっと後悔してますよ、中にいるサナギさん。(手抜きしないでちゃんとマユ作るんだったって。)
Commented by atNOGAWA at 2006-02-08 23:27
光の具合が立春を過ぎたことをうかがわせるように思いますね。
心なしかヤマジサイに乗った雪も軽そうな気がします。
クスサン、栗の木の上から大挙して降りて来たりして、その光景を思い出すと参りますね~
Commented by mmamacat at 2006-02-09 03:42
蛾は好きではありませんが、この繭を見てますと、いじらしいような気持ちになりました。でも隙間があって寒くなにのかしら?
二枚目のお写真、雪でおしゃれしているよう・・・可愛いです。
Commented by 夢喰い at 2006-02-09 08:31 x
シラガタロウさんは見たことはあるのですが、透かし俵はまだ実物を見たことがありません。
こんな枝先にぶらさがってると皆さんが書かれているように何かの実がすからかんになったように見えますね。
あっ! それが狙いというか擬態ともいえるかしら?

Commented by 髭彦 at 2006-02-09 09:10 x
moraisanさん、おはようございます。
お訪ねいただき、ありがとうございました。
「果てる姿に繋がる季節を感じとる」。
「そうしてしか繋げぬもの、そうして繋げていくものを信じる中で生きたい」。
美しい表現ですね。
moraisanさんの素晴らしい写真にも、今日の写真も含めてそうした想いを何回も感じてきました。
写真と短歌、ジャンルは違いますが<情景の切り取り方>という点で共通するものがあるのですね。
そういえば、最近観た写真家植田正治の回顧展の連作のひとつに「情景の光景」という題がつけられていました。
多分、同じことだと思います。
切り取り方によって単なる風景が<情景>となる、あるいは単なる情景が<光景>となる…。
これからもよろしくお願いします。
Commented by sakura at 2006-02-09 10:42 x
透かし俵・・・蛾は嫌いですが、この繭は綺麗ですね。
面白いものを見せていただき有難う御座いました。
Commented by gleybird at 2006-02-09 19:14
今年は、こちらもしょっちゅう雪が降ります。
今朝も積もってました。
プチ氷河期が来ると言っている学者もいるとか・・・・
地球温暖化だったのでは?
Commented by moraisan at 2006-02-09 19:22
> nonacafeさん、こんばんは。
どうしたらこんな繭ができるのか、考えるほどに分からなくなります。
落花生の殻の網目‥あれだって、どんな意味があるんでしょうね。
今度の陶芸展は、『何の意味があるんだコレ?』という作品作るんですよね!‥あれっ、違ったかな(・・?
Commented by mayumis39 at 2006-02-09 19:28
なんだろう、この実は・・・と、最初思ってしまいました。
蛾の繭だなんて誰が思うでしょうね。これが、身を守るための技なのだから、生きものの、生きる力はすごいとしかいいようがありません。
Commented by moraisan at 2006-02-09 19:31
>sakusaku_fukafukaさん、こんばんは。
皆さん隙間風が心配なようですね(^^) この網の繭、たいへん丈夫です。
建築構造にもこんなのがあった気がしますが、少ない材料で丈夫さを追求してるのでしょうか?
一年中見続けてる同じヤマアジサイです^^;
Commented by moraisan at 2006-02-09 19:44
> ran1005 さん、こんばんは。
卵を産むためだけに生まれてきたかのように、大量に見た翌日には多くの骸も目にしますね。
蛹に脱皮した幼虫の体は、一旦器官も失ってしまい、羽化前に成虫の姿に再構築するようです。
命そのもののカプセルは、寒がることもないのかもしれません。

Commented by moraisan at 2006-02-09 19:49
>ironskyさん、こんばんは。
それが手抜きではないらしくて、たいへん丈夫なことに驚きます。
形を変えることも、破くことも普通の力ではとてもできませんから。
羽化した繭は大きく破かれ開いていて、それがまた不思議です。
Commented by moraisan at 2006-02-09 19:54
>atNOGAWAさん、こんばんは。
本当に大量発生したときは、足の踏み場のないほどになり、市街地では大騒ぎです。
良く見るとたいへん見事な蛾なのですが‥圧倒されるお気持ちも良くわかります^^;
Commented by moraisan at 2006-02-09 20:05
>mmamacatさん、あまり好かれないようです。
ヨーロッパの方では、蝶と蛾は区別がないのだと(言葉の上で)聞いたことがあります。
こちらでも蛾を嫌う人は多いですが、良く知る人もまた少ないようです。
かく言う私も無知ですが、蛾の方がゆっくり姿を見せてくれる気がします。
また雪の舞う日が続いています‥わずかですが。
Commented by moraisan at 2006-02-09 20:31
>夢喰いさん、こんばんは。
シラガタロウ‥終齢幼虫をご存知ですね(^^)
木の上にいるせいでしょうか、シラガタロウは見ること少なく、気づけばそこかしこに透かし俵が残されています。
これは蛹が入っていますが、空のまま残っているのも多いですよ。

Commented by moraisan at 2006-02-09 20:39
>髭彦さん、こんばんは。
この蛾など、人には疎まれますし、自由に飛んでる時間もとても短いのです。
それでも同じ時間と空間にあること‥意味知らず、不思議とも思わないけど‥ちゃんと感じていたいです。
Commented by moraisan at 2006-02-09 20:45
>sakuraさん、こんばんは。
この繭はもう月日がたちますが、新しいものは、本当に美しい細工です。
蚕のような薄糸を、ふんわり絡めていたりもしますから。
寂しい林にあって、とても目立ってきたので残してみました。
Commented by moraisan at 2006-02-09 20:51
>gleybirdさん、こんばんは。
今年は南の方に良く雪が降ってるように感じます。
プチ氷河期ってなんでしょうね‥どうも最近学者のほうも怪しくなってきたかな(^^)
Commented by moraisan at 2006-02-09 21:03
>mayumis39さん、こんばんは。
結構大きいですし、頑丈ですし、透け透けだし‥私も最初見た時は驚きでした。
中身が見えているのに、ちょっと鳥にも破れないくらい丈夫な網ですよ。
Commented by namiheiii at 2006-02-09 21:27
網に入って身を守る。海中で鮫を撮影する人間を思い出しました。
自然界の妙ですね。
Commented by moraisan at 2006-02-09 22:00
>なみへいさん、こんばんは。
たいへんユニークな発想で(^^)‥ 人も虫も、知恵というのは授かるものなのかもしれませんね。


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