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スミレ・すみれ・菫‥
 

  林に深く立ち入るまでもなく、林縁で深まる春を告げる花。 何の気どりもない様は旧知の友のようです。
  どれも似ていて見分けにくい仲間ですが、なかなか個性的なものたちも。 散歩道から少しご紹介いたします。


                         アカネスミレです。 名のごとく少し赤みのある紫は正しくVioletです。

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  少しひしゃげたような花を咲かせますが、その悠揚とした佇まいに惹かれます。



  ゲンジスミレは最も好きなスミレのひとつです。 どこか雅を感じる菫です。
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  数センチ程度の背丈の菫ですが、岩の隙間に根付いたせいでしょう‥陽光を求めて随分伸びをしていました。
  スミレの仲間はその種子を蟻が運ぶといいますから、この奇景も彼らのなせる業かもしれません。



  おしまいはイブキスミレです。
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  とても野趣を感じる菫です。
  野兎の耳のように少し立ち上がった上弁、ちょっと横に張った側弁、剣先のようにきりっとした唇弁。
  スミレの仲間には珍しく広げられた柔らかい葉との好対照が、いつもこの花を活き活きと見せています。


     ただ三種のスミレにもこれだけの個性がある‥ と感じるのは私だけでしょうか?




                       ※写真はクリックで拡大いたします。


by moraisan | 2015-05-01 03:13 | 山野草・樹木 | Trackback | Comments(6)
Commented by saheizi-inokori at 2015-05-01 11:39
被写体もいいけれど上手に撮りますね。
私のデジカメだと紫は光って白くなってしまいます。
Commented by moraisan at 2015-05-01 19:25
>saheizi さん、こんばんは。
紫の花でも晴天下では随分光ってしまうこともありますね。
人の目ほど(頭でしょうか?)写真は都合よく写ってくれなかったりします。
お手上げのシーンではただ眺めていることも。
Commented by namiheiii at 2015-05-02 09:01
三つのスミレ、いずれも我が家の周りでは見られないものです。撮り方がしっかりしているせいもありますが、やはり山辺では気品のあるものが多いように思います。中でもイブキスミレは凛として鋭いですね。一度見てみたいものです。
Commented by moraisan at 2015-05-02 17:48
>なみへいさん、こんばんは。
イブキスミレ、気に入っていただけて嬉しいです^^
期せずして三種のスミレとも側弁のつけ根に毛があります。
里を代表するタチツボスミレやノジスミレにはない特徴で、これらのスミレに野趣を加えている‥ そんな事を思ったりしています。
Commented by 74mimii at 2015-05-04 14:31
こんばんは!
自然のままに春を告げるスミレたち。
その美しさと何となく毅然とした佇まいに感動しています。
有難うございます。
Commented by moraisan at 2015-05-04 18:28
>mimi さん、そちらは真夜中頃でしょうか?
季節がどんどん進んでいくので、次々終えていく花を惜しむこの頃です。
スミレの仲間は多く、場所を移せば比較的長く傍らにあってくれるのがうれしいです。


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