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めくらぶどう‥   (ノブドウ)

  山桜を這い上がっていたそれは、ふだん見るよりずいぶん高い所にありました。
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  このへんでの呼び名は「馬ぶどう」、『めくらぶどう』は東北地方の方言のようです。

  
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  美しい実の色は、虫の産卵による奇形果(虫こぶ)ですが、多くは種子も宿すし、鳥も食べる不思議な実です。


  『めくらぶどうと虹』は生前未発表作ながら、よく知られた宮沢賢治の童話です。

  切なく虹をうやまう「めくらぶどう」は、賢治自身の姿であったかもしれません。 自らは 「めくら」であると‥  
by moraisan | 2009-09-28 07:53 | 山野草・樹木 | Trackback(1) | Comments(10)
Tracked from 季節の窓  Seaso.. at 2009-09-28 10:51
タイトル : ノブドウ
野ぶどうの思ひおもひに彩づきぬ 移ろひやすき心なりせば ... more
Commented by saheizi-inokori at 2009-09-28 08:31
朝晩はすっかり寒くなったことでしょう。
みっしり実をつけて健気ですね。
Commented by namiheiii at 2009-09-28 10:50
見事なノブドウですね。色が虫の産卵による奇形果とは知りませんでした。色んな色があるのは産卵する虫の違いでしょうか?
TBさせてください。
Commented by ironsky at 2009-09-28 21:35
外的な要因で様々な色になること、以前にブログで知りました。
でも、本当に不思議ですね。
こんなに色々な色が見れらるのですから。
Commented by moraisan at 2009-09-28 22:06
>saheizi-inokori さん、こんばんは。
朝晩は12,3度でしょうか‥ 火の気の欲しい季節となりました。
虫こぶにならない実はひじょうに小さく、この実りが虫との合作であること‥ これもまた自然の妙ですね。
Commented by moraisan at 2009-09-28 22:13
>なみへいさん、こんばんは。
TBをありがとうございました。これは珍しく高い場所のものでしたので、アップのものは撮れませんでした。
ハエ、ハチ、ガなど、数種の昆虫の名前が挙げられているようです。
仰るように、虫の種類で色が変わるなら楽しいことでしょうね^^
Commented by moraisan at 2009-09-28 22:20
>ironsky さん、こんばんは。
虫こぶになると不稔になる果実も多いのに、ノブドウの虫こぶには種のあるものが多いです。
そのままななら小さく目立たぬ果実を、虫が魅力的なものに変え、それに惹かれた鳥たちが運ぶ‥ 不思議ですね^^
Commented by KATEK at 2009-09-30 06:28
おはようございます。「めくらぶだう」といったら,やはり宮沢賢治ですね。実の色の美しさ。この変化していく実の色は,賢治の詩や童話の世界の色にも重なる気がします。わたしのとっても大好きな植物です。
Commented by moraisan at 2009-09-30 21:07
>KATEK さん、こんばんは。
まだ秋浅く、実の色もこれからさらに深まっていきますね。
この後の葉の黄葉も美しく、実の色とあいまって、
『‥消えることない虹です。変わらない私です。‥』 虹が語ったようになります。
Commented by honeyfire at 2009-11-20 23:34
はじめまして。miraです。
これがメクラブドウなんですね!初めて見ました。私も賢治の世界が大好きで、メクラブドウってどんな花なのかなと思ってましたが。これで物語の情景がぴたりと浮かんできます。
先週Blogを始めたばかりで、今色々見回っているところですが、moraisanの澄んだ心象風景がとても私のフィーリングに合います。リンクさせていただきますね。よろしくお願いします。
Commented by moraisan at 2009-11-21 00:52
>mira さん、はじめまして。 そしてようこそ。
賢治さんの世界を見たくて探したもの、覚えたもの‥私も多いですよ。
少しお役に立てたなら幸いです^^

ドイツにお住まいなのですね。 遠い地の方とこうしてお話できるとは、思いがけない喜びです。
どうぞお気軽にお訪ねください。 私からもリンクさせていただきますね。


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