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故郷の花‥ 蝦夷蒲公英

  いくつかの地を転々としながら今日に至るが、気が付けば25年‥ この地が最長の地となりそうだ。
  
  故郷というものを思う時、もちろん育った家や家族、恩師や友人たちの顔も懐かしく浮かぶのだが‥
 それ以上に思い出されるのは、遊んだ森や草原、故郷の山や川や海、その上に広がっていた空だったりする。

  十八で故郷を離れ、少しは本気で植物(樹木)や動物(野鳥)の事を学びたいと思った時には、
 すでに故郷はもとより、この国は私の原風景に繋がるものの多くを失っていたように思う。 彷徨が始まる。

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  幼い日、あんまり当たり前に周りにあって、無造作に摘み取っては遊びにつかったエゾタンポポである。
  当時はそんな和名も知らなかったし、今では主流になった西洋タンポポなど見たことはなかったかもしれない。

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  理科という単元が好きでした。 周りを取り囲む世界の理(ことわり)を紐解いて いつも私を驚かせてくれた。
  花弁が五枚の多くの合弁花からなる集合花であること‥  花を仔細に見ることは、きっとこの花に教わった。

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 今、数種のタンポポが周りにある中で、故郷の蒲公英はそう多くはありません。
 記憶にあるほどの草丈もなく遠慮がちですし、色も淡いものが多いのは、交雑がすすんでいるのかもしれません。

  それでもこのタンポポを私は知っている。 それは後年しみついた薄っぺらな知識などではなく‥ 
                         僅かに確かな 故郷の記憶として。




                         ※写真はクリックで拡大いたします。




  
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by moraisan | 2016-04-23 03:07 | 山野草・樹木 | Comments(8)