<   2016年 06月 ( 6 )   > この月の画像一覧
La Campanella‥    ホタルブクロ Campanula punctata Lam.

  節季は夏至、一年で一番日照が長い季節が梅雨空に曇るのは本来優しさなのかもしれない。
  報じられる九州の大雨災害や、この時期の関東の水不足など、慈雨とは言いがたいこの頃ではあるけれど‥

e0070545_422778.jpg
  和名 蛍ぶくろ(火垂る袋)は傑出した命名だと、繰り返し思います。 (当地のものはヤマホタルブクロです)

e0070545_4223321.jpg
  どうしても覗き込みたくなるのを叶える花は少ないですが、自在に出入りする虫たちがうらやましいと思ったり‥

e0070545_423152.jpg
  道草なばかりに刈られてしまうことが多くて、群落を見ることは周りではなくなりつつあります。

e0070545_4232554.jpg
  とても情緒を感じるのを、日本的な‥と、今は素直に言えないの自分がが少し悲しかったりします。

e0070545_4234755.jpg
  同じ急斜面で、日当りのいい場所には花色の濃いものが咲き分けています。 真偽は不明ですが^^;

 属名Campanula(カンパニュラ・ホタルブクロ属)はラテン語の鐘から。
 リストの名曲La Campanella の鐘は教会のそれでなく、この属の花達からインスパオアされたのではないか?
 かつて多くのこの花の群落が梅雨の雨に弾かれるの見ながら 思ったことがあります。



                        ※写真はクリックで拡大いたします。






. 
[PR]
by moraisan | 2016-06-22 05:06 | 山野草・樹木 | Comments(6)
灯ともす花‥   しろつめくさ

  夏の夕、曇り空、少し開いた空には宵月がもう高く懸かっている。
  むしょうにシロツメクサが見たくなって、サンダルをつっかけて涼みの中に歩き出す。

e0070545_2234242.jpg
  まったくどこにももあって、誰もが間違えることなくその名を正しく言い当てる花。
  身近には背丈のあるものは見かけないが、幼い日には30センチはあるようなのを、せっせと摘んだ記憶がある。
  女の子らはそれを長々器用に編んで、首にも頭にも飾るのに、少しは加勢していた気であったかもしれない。

e0070545_22341957.jpg
  宮沢賢治の童話に、この花が灯りをともす幻想的なくだりがあって、長くそれを見たいものだと思ってきました。
  木の下の暗がりに、月明かりの下にそんな つめくさを探したけれど‥ ついぞ出会うことはなく。
 
  ただ薄曇りの宵のうち、わずかに残る散光の中に、この花はわずかに灯るような気がするばかりです。

e0070545_22344234.jpg


e0070545_22345987.jpg
  小さな蝶花を下から順に咲きあげるこの花は、咲き揃う時は短いですけれど‥ 
               その花にもその香にも、 地面に這いつくばるだけの価値は十分あると思います。



                          ※写真はクリックで拡大いたします。


.
[PR]
by moraisan | 2016-06-15 23:31 | 山野草・樹木 | Comments(10)
ガマズミ‥
 
   初夏の林縁に涼やかな白花は良く目立ちます。
   普通は2~3メートルほどの低木ですが、森奥になるほど競るためか、5メートルを超えるものも見ます。

e0070545_23315722.jpg
  近縁の似ているものが4種とも普通にあり遠目には迷わされます。 この距離ならよくわかるのですが‥

e0070545_23523328.jpg
  ガマズミとはおかしな名前ですが、ズミは酸実(すみ)は納得で、秋の日の実は口にして好きなものです。

e0070545_23574567.jpg
   もの静かな蕾の時、華やかな開花時、秋の赤い実の時と風情を変えて、何度も楽しませてくれるこの木です。


                        ※写真はクリックで拡大いたします。   



.    
[PR]
by moraisan | 2016-06-13 00:10 | 山野草・樹木 | Comments(4)
 残光‥

e0070545_0205224.jpg
  ただ この光の中に身を置きたくて‥

e0070545_023373.jpg
                                       ‥夕暮れの森を 独り行く。





                         ※写真はクリックで拡大いたします。





.
[PR]
by moraisan | 2016-06-12 00:29 | 自然 | Comments(6)
地を這う木‥  ナワシロイチゴ

  それが木(木本)であるのか、草(草本)であるのか‥ いまだ決着のつかない植物学の課題のような木苺です。

e0070545_2342386.jpg
  道の擁壁は日当りがよく、蔓性の植物がよく育っています。ナワシロイチゴもそんな場所を好む落葉小低木です。

e0070545_23431671.jpg
    少しは立ち上がるものが多い木苺の仲間ですが、この木はほんのわずかに花をもたげるだけです。  

e0070545_23435792.jpg
  その花の仕組みは実に凝っていて面白く、虫たちとのやりとりを見るのも楽しいものです。
  花びらが雄蕊を隠して、雌蕊の柱頭だけをのぞかせるのは、自家受粉を避けるためといわれます。
  ただこの花はその根元に三角の小窓を用意します。 この小窓を持つのは他にはクロイチゴくらいでしょうか?
 
e0070545_23443095.jpg
         この小窓は虫たちのため、主に鋭い口吻を持つ蜂たちのためにあるような気がします。
           密に並んだ雄蕊の元をこじあけるようにして、ミツバチが夢中で蜜を集めます。

e0070545_23445034.jpg
             蜜源としてはかなり優秀なようで、こんな状態の花にも蜂たちは群がります。 

e0070545_2345512.jpg
  蝶たちも盛んに訪れますが、閉じた花は勝手が違うようで苦労しているようです。    (アサマイチモンジ)
  どうもlこの木は、ミツバチがより優れた受粉者であることを 知っているような気がします。


                       ※写真はクリックで拡大いたします。








.
[PR]
by moraisan | 2016-06-09 18:04 | 山野草・樹木 | Comments(8)
野なかの薔薇‥    ノイバラ
 
  入梅を前にして咲き始め、空気を匂わす花がふたつあると思っています。
  ひとつはアカシア(ニセアカシア)、もうひとつがノイバラです。
   
  ふたつはどちらも木の花ですが、背丈も随分違いますから、その香の風の運びも違うのでしょう。
  私の感覚ではアカシアはまず夜気にその香に気づき、ノイバラは日の高い日中に気づく‥ そんな感じです。

e0070545_1920482.jpg
  森に向かう路の入口あたり、日陰のノイバラは、その先の森のこの花の おおよその目安であったりします。

e0070545_19211478.jpg
  多くの花を咲かせるノイバラですが、ひとつひとつは短い花いのち‥ それをつないで咲きほこります。

e0070545_1922486.jpg
  幹を持たない野の薔薇は、森では夏草や他の低木と絡み合い そのの混沌の中に花を咲かせます。

e0070545_19222413.jpg
  棘でその身を守るかのようなのに、この蔓性の木が絡んだ他者を弱らすのを 私は見たことがありません。

e0070545_19244164.jpg
  ただ時間軸を伸展することだけに向けた野の薔薇は、誰にもまして自由に歩く木なのかもしれません。

e0070545_1925729.jpg
        夏に蜜や花粉を虫たちに、その実は冬に鳥たちに。  ‥奪うことなく、与えることが生きること‥
             もしこの野バラに信条を問うたなら、 こんな返事が返ってくるような気がします。  

紅におう 野なかの薔薇 ♪ ‥
[PR]
by moraisan | 2016-06-06 19:08 | 山野草・樹木 | Comments(6)