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マグノリア・コブシ
  学名Magnolia kobus、英名Kobushi magnolia から分かるように、日本を代表する花木です。
  ずいぶん遅れて咲き始めた周りのコブシではあったのだけれど、たいへん多い花付きは数年ぶりのことです。
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  訪ねたいコブシは二十年の間にたくさんできてしまい、今年も迷いながら何本かの木の傍らに立ちました。

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  存分に咲いたかに見えてなを、多くのつぼみを抱いて青空に描く花唐草。

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  足元にはアズマイチゲがこれも今年はずいぶん多い。 ただそれをいつものようには喜べない‥この春。

  
  まど・みちお さんの『ミミズ』という詩があります。

     シャツは ちきゅうです

     ようふくは うちゅうです
     
      ‥どちらも

         一まいきりですが



  その君の一まいきりのシャツを、またひどく汚してしまったね。 私っていうやつが、人っていうやつが。

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  コブシの花は洗いざらしの綿シャツのようだと思うことがあります。

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          夕方、コブシの花の匂いが大気に満ちて。 ‥すまないね、では本当にすまないね。


                          ※写真はクリックで拡大いたします。
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by moraisan | 2011-04-30 00:02 | 山野草・樹木 | Comments(8)
ダンコウバイ‥ 希望の花 不安な空

 仕事を終えてから日没までのわずかな時間。 この花を確かめたくて斜面を駈け上がる‥少なくても気持ちはね。
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  乱暴とも思える一日の寒暖差は20度を超えていた。 この山の春一番、ダンコウバイが一気に開いた。

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  夕日の放つ色なのか、この花の応える色なのか‥ 辺りの空気は金色に輝く。 それを胸いっぱい吸い込む。

それなのに 不安な空‥
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by moraisan | 2011-04-14 18:55 | 山野草・樹木 | Comments(2)
帰って来た空‥
 
  4月6日夕、例年より数日遅れてイワツバメが帰って来た。
  今朝はなかった。昼もなかった。見上げた空にそれを見つける。
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  それは最初遠く 

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  数を増して近づいて  

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  雲を抜けて

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  また雲を薙ぎ

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  残照の空を席捲した

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  それは旋回しては

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  狂喜に満ち満ちて駈けめぐり

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 夕日にその身を染めながら

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  待ち望んでいた空を私に返した。

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  二日の月が目を細め 笑っているような気がした。


           ※空です。 広くしてご覧ください。 ‥クリックで拡大いたします。


  遅れていたイワツバメの飛来を、初めて来るなと思いながら待った。

  山向こう諏訪のあたりの北帰行の遅れた白鳥一家が、ほほえましいニュースで伝えられても‥
  次に羽を休める先は伊豆沼辺り、そこを目指して飛ぶ空を思うだけでも腹立たしかった。

  イワツバメたちは帰ってきた。 千曲川に架かる橋の下が彼らの例年の営巣場所だ。
  この一群のイワツバメにとって、ここは長い旅の終着地点。 もう先に飛ぶ必要はないのだ。

  もうじき日の落ちる空を、彼らは狂ったように縦横に飛び交って見せた‥微塵の疲れもないように。
  餌をとることも、鳴くことも忘れて ただただ飛ぶことでしか表せないという風に。

  南の地に彼らが帰るころなら彼らの数は数倍にふくらんでいるのに、春に戻る数には大きな変化はない。
  なぜこんな過酷な旅を繰り返すのかと思うことがある。 そこに同じ空、同じ景色が待っているとは限らないのに。

  この強い生きることへの憧れは、いったいどこからくるのだろうか?
  空にツバメが帰ってくると、花が咲くと、孫が笑うと私のいのちが呼応する。生きる憧れが起き上がる。

  生きることの意味など、正直私にはわからない。
  ただ今年もツバメらが無事子育てて旅立ち、咲く花が咲いて実を結び、ひとつ孫が歳を重ねる‥
  それが続いてくれたらいい。 見ることのない未来にも。
 
  だから今、何としても原発を止めたい。
  
  

  
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by moraisan | 2011-04-12 07:53 | | Comments(4)
木々始まる‥
  木々の芽吹きがずいぶん遅れて始まりだした。
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  木々はいつも無言だ。 やはり無言のままに 語りかけるのはいつも私だ。 
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  木々は答えていてくれたのかもしれない。 それに耳をとざしていたのは 私だ。


  未曾有の震災であったと思う。
  膨大な人命が失われたこと、破壊されてしまった市町村の姿に呆然とした。

  そんな中であっても忍耐強く、必死に立ち上がろうとする人々の姿には心を揺さぶられた。
  たいへんな時間がかかったとしても復興することを、私も心から願っている。

  しかしながら、震災に端を発した原子力災害に対するこの国の政府やマスコミの対応はおかしい。
  文字通り命がけの作業にもかかわらず、制御をうしなった原発は日々放射線物質を撒き散らしている。
  政府の指示に冷静に従った人々は、避難地域内にとじこめられたまま物資も人の手も不足のままだ。

  直接の被害の少なかった周辺農作産地も、何の保障もされない中で生産も出荷もできずに苦しんでいる。
  実にわかりづらい数値の羅列で安全をまくしたて、風評にまどわされないようにとの報道が続く。
  飛び交っているのは評判ではない。 放射能である。 私たちには見ることも感じることもできない。

  政府のあいまいな対応に業をにやした都民の間に、福島県産品をこぞって購入する支援の動きもあるが、
  本当にこれでいいのだろうか?
  原発の問題が一応の終息の方向を見出せるまで、周辺産地の生産出荷は待っていただくべきではないだろうか。
  そのためには生産者の生活がきっちりただちに保障されなければならない。

  安全な放射能など存在しない。 そのことを語らずに、ことさらに自然界の放射線被爆ややむ終えない医療行為の
  被爆と並べるのはおかしい。
  放射線による生命へのダメージが決して一過性ではないことを、私たちは知るにいたったのではなかったか。
  そしてそれを発する物質を大量に、今もなを全ての生命に向けて垂れ流していることを報じてほしいい。

  長らく原子力開発に反対し続けた原子力科学者たちがいる。 
  彼らの鳴らす警鐘と、日本の政府の見解には著しい温度差がある。 事故以来海外諸国が自国民にとった対応は
  過敏な反応であるのだろうか?

  事故を起こした原発周辺、避難命令が出た20km以内では放射線のモニタリングさえされていなかったという。
  その不備を指摘したのは米国だという。 その外隣接する10km以内には身動きの取れない屋内退避者が
  いるというのに。

  私たちはインターネットで様々な情報を得ることができます。 
  しかしなぜ、震災原発災害の被災に苦しむ市長の訴えを、動画サイトで知らねばならないのだろうか。


  

  

  
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by moraisan | 2011-04-03 08:58 | 山野草・樹木 | Comments(8)