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連れ去られた花‥ サクラソウ

  数年前、最初に出会った時はわずか十数株だった。
  この春、三桁の数にまで増えた群落にこころ踊った。 二週間後、花時を迎えた日‥ そこに花はなかった。

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        ようやく難を逃れた小さな一叢を近くに見つけた。 場所を間違えたわけではなかったのだ。

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                       こころなしかその花色は くすんで見えた。

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  私は花にたどり着く時に、その場所を周りの他の花によって定位することも多い。
  このサクラソウには先の二輪草や、同じく水辺のムラサキケマン(この場所の花は緋色が強い)を頼りにする。
  無残な盗掘痕になかなか静まらぬ気持ちを静めてくれたのもまた、これらの花たちであった。


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by moraisan | 2010-05-24 23:59 | 山野草・樹木 | Comments(12)
二輪草‥

  この花が咲き始める頃は春深まった感があります。 そんな春がないままに季節は移ろうとしています。
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  林の床のどこに端を発しているとも知らない小さな流れをたどれば、そこにはきっとこの花が群れ咲いています。

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   どれも同じに見える花もひとつひとつは唯一輪。 二輪でさえないのだと‥ 小さく主張するかのようです。


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by moraisan | 2010-05-23 18:54 | 山野草・樹木 | Comments(2)
寒い五月‥

  町内の広報スピーカーは連日農作物に対する晩霜の警戒を告げている。 寒い五月ももう中旬‥
  どんな気候であっても木々も草花も留まり続けるわけにはいかない。 戸惑いながらも果敢に咲いて魅せた木々。
  
  
  ヤマザクラ‥  
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  この場所には別の山桜に会うために出かけました。
  今年もいち早く蕾を紅くしていたこの谷の主のような山桜の古木は立ち枯れていました。
  わずか二週間前は元気だったのに‥ 凍害を受けたであろう蕾が無残な姿をさらしていました。
  谷には若い木が何本か育ってきていて、この山桜もそんな一木です。

  マメザクラ‥
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  下向きに花をつける豆桜は、この地方ではふつう見られない桜です。
  この桜を見るのも久方ぶりなので、もしかしたら違う桜なのかもしれません。 お気づきの方はご指摘下さいませ。
  まだ幼木といった感じのこの桜の、純白に近い清楚な花に気づいたのはこの春が初めてです。
  

  ウグイスカグラ‥
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  ほかの方のブログでこの花を拝見するのは、たいていまだ三月のうちであったと記憶します。
  まだ林が淋しいうちから咲くこの花ですが、この花も今年は五月‥ 遅れる他の花にそろえます。

  チョウジザクラ‥
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  小さく目立たぬ花ですが、私はこの小さな山の桜がめっぽう好きです。
  ところが写真に撮ろうとするとこれがなかなか難しくて‥ 毎年NGの連発です^^;
  花後にガクが赤みを増すのはほかの桜も同じですが、それからの方が目立つような小さな地味な桜です。

  オオバクロモジ‥
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  するどい葉芽と対照的なな丸い花芽が目を惹くオオバクロモジも、ようやく芽鱗を脱ぎ捨てたばかりでした。
  ずいぶん遅れてやってきたのに、今年は花時はもう少し後になるようです。

  コブシ‥
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  里のコブシは全滅に近いありさまでしたが、少し山に入ればコブシはまだ花盛りでした。
  それにしても五月にコブシを撮るのもないことでしたし、唐松の新緑の中に咲くコブシは初めて見る姿でした。

  アケビ‥
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  ある意味順当な花期を迎えたといえるでしょうが、今年は周りがにぎやかで少し驚いているかもしれません。
  冷夏もしんぱいされるような出足、この花の付きは山の糧を占うのに毎年気になるところです。
  ほかの木に巻きつきながらつくるスパイラルなのに、どこか天上につながっているような幻覚を見ます。

  ウワミズザクラ‥

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e0070545_20392080.jpg  山の木々に咲く白い花は、春から初夏へと切り替わるサインのような気がします。
  もっともこの花の咲く頃なら、ストーブに火を入れるようなことはないのですが‥
  このサイズの写真では分かりづらいのですが、丸い花蕾に花弁より長いおしべを巧みにたたみこんでいます。

  ザイフリボク‥  
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  よく歩く林だというのに、この花に出会うの初めてでした。
  名の由来は「采振り木」と言われていますが、別名のシデザクラの方が似合っていると思います。
  美しい花なので植栽されたものも見かけますが、林の中段を飾ってこそ魅力を増す花です。

  ヤマブキ‥
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  次々と咲く山吹色は、霞んでいた春の景色を引き締めるようです。
  花のひとつひとつの時間は短くて、すぐに白くさめてしまうのがちょっとさびしい。


  この季節は写真を撮ることも忘れて立ち尽くしていたい気がします。
  こちらが動かなくても刻々変わる風景は、スチールよりはまわしっぱなしのビデオカメラに納めてみたい。

  二日前にも軽い霜が降りて、木々よりも戸惑ったのは私自身だったと思います。
  少し乱暴に並べてしまいましたが、5月2日から9日までの一週間に咲いた木々です。


                        写真はクリックで拡大いたします。

  

  
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by moraisan | 2010-05-16 21:05 | 山野草・樹木 | Comments(2)