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駈け出した春‥ 壇香梅

  まるで初夏を思わせる気温に、一気に春が駈け出したような日でした。
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       枯れ木の山に真っ先に色を戻すのがこの花。 まだ花は少なめ、枯葉を残す木が目立ちました。

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                  もう十九年、枝ぶりもすっかり見覚えた木ではあるけれど‥  

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             毎年この木のそばに立てたとき、里山の春の回帰に喜びを新たにします。

そして空には‥
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by moraisan | 2010-03-21 09:16 | 山野草・樹木 | Comments(10)
さらば女神たち‥
  
  やって来るのが少し遅かったようです。 根雪は二月の陽気融けて、残る雪は先日の かみ雪でした。
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   霧の女神の名(クナウ・ノンノ)をもらったこの花も、こうにぎやかだといたずらな童子(わらし)のようです。

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  でもこの春は、彼らの傍らに腰を下ろすことがかないませんでした。  

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  なんでも鹿がこの斜面の土を崩すのだとか‥ 斜面のぐるりを高い網で囲ってしまっていました。  

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  いくらか網の垂れた場所からレンズの力を借りて眺めた花‥ なんだかどちらかが囚われているという風でした。

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  写真を撮ることよりは、その傍でゆっくり弁当をつかうのが毎年の楽しみでありました。 

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  きっとこの花たちを守ろうとしたのでしょう‥ 地所の持ち主の気持ちは私にもわからなくはありません。

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  ただ私は、鹿の蹄にかかることを厭う花を知りません。 それが野山に咲くものであれば‥

  どうして人は あるがままを変えてしまうことと、

  移ろい変わることを許さぬことに、これほど執着してしまうのだろうか‥

  無常であることの普遍が、今これほどに見事に花を咲かせているというのに。 ‥立ち止まる人もいない。

  私がこの場所を訪れるのは、これが最後かもしれない‥ ふとそんな思いが過ぎりました。

  だから さようなら女神たち。 ‥初めて口をついて出た言葉でした。 



                        ※写真はクリックで拡大いたします。
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by moraisan | 2010-03-15 07:10 | 山野草・樹木 | Comments(14)
かみ雪‥

  春を告げる雪が降る。 土地の人はそれを 『かみ雪』 と呼ぶ。
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             花弁のような大きな雪片が ある勢いを得て 間断なく降り続く。

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        木々の枝を残らず飾り 雪はその美しさを 私の記憶に再び重ねようとするかのようだ。

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    その深い密度に 遠くの景色はけぶる。  今こそは存分に降れよ と思う。  決して忘れはしまいよ。 


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『かみ雪』について‥
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by moraisan | 2010-03-08 07:07 | 自然 | Comments(11)