カテゴリ:茂来山( 9 )
もみぢを借りに‥
  もみじ(紅葉)の語源は『もみつ』(紅葉つ・黄葉つ)なんだ言うことです。
  紅葉狩りという言葉には違和感があって‥ さて、ではなぜ木々の色づく山に分け入るのだろうか?
  終の間際に見せるその激しい彩に、その彩を見せる渾身のいのちの姿に‥ 何かを借りにいくのかもしれない。

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                                                             ノコンギク

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                                                             マムシグサ

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                                                            ヤマトリカブト

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  最初に出会ったもみぢ‥ この秋は少し遅いようだ。                           オオモミジ


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  この山一の樹冠のカエデではなかろうか‥ どの季節もほれぼれと見上げる木。          オオモミジ


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                                    そこに見る 風のとおりみち‥


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                                                         ヒナウチワカエデ


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  山路が急に明るくなって知らせる‥


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  過去に何度も炭焼きに伐られたろうこの木々は ゆうに20メートルを超えている。              カツラ


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  稜線近づいて山は傾斜を増していく‥(写真はレベルが出ています)‥ この山は案外急峻なのです。


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  そして、黄葉する木々の種類も増えてくる。                        トチ、コナラ、シラカバなど


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  稜線直下、この日一番の紅(あか)に出逢う。


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  この炎上に、私はやはり何かいくばくかの力を借りたいのだろうな‥ 冬が来る前に。      ハウチワカエデ


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  この道を辿り稜線に出る楽しみは、この栗の大木との再会。 老いた木はもう実を降らすことも少ないけれど‥ 


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  頂上まであと数百メートルだけれど‥  たっぷり休んで引き返すことにする。          サラサドウダン


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  秋の日は短いのだし‥ この先の道は駈け抜けるにはあまりにもったいないのだし。       ウリハダカエデ


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  すでに日の落ちた戻り道を少し足早に下る。 林道に出れば日差しが戻って、私の借り歩きも終わりが近づく。 



                        ※写真はクリックで拡大いたします。
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by moraisan | 2012-10-28 03:52 | 茂来山 | Comments(14)
倒木の道を行く‥

  久しぶりに歩く登山道に倒木が目立ちました。
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  樹高20メートルを悠に越すカツラです。 かつて仰ぎ見た時間が今目の前に横たわっている。

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  決して見ることはなかったはずの梢の葉がこれほど見事であったとは‥ 私の足はその場に止まってしまう。

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   気をとりなおして登り始めた道を またすぐに倒れた木が塞ぎました。

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  この谷にアズサがあったとはな‥ この谷にその存在を知った日は、その木が失われようとする時でありました。

倒木考‥
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by moraisan | 2010-06-29 23:55 | 茂来山 | Comments(9)
神活けし花‥  イワカガミ

  両の手のひらに掬い取ってしまえるほどの小さな場所のことです。
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  イワカガミはこの山では多くはない花です。 その少ない花の一株を巧みに活けたのは誰だろう‥

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  露岩の上に松の葉を撒き、ドウダンの若木だろうか‥生い始めたばかりのところに置いて 色を競わせたりして。

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 かと思えばこんなに無造作に

 岩に活けてみせたのは

 いったいだれの仕業だろうか?




 ぜんたいこの場所を選んだのは

 ‥この花なんだろうか?

 見つけたのは私だろうか‥

      ‥花のほうでもあるような

 何だか頭がぐるぐるするな。

 少し急登だったからな‥

     ‥息もずいぶんつめたしな。



 

この花について‥
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by moraisan | 2010-06-24 21:14 | 茂来山 | Comments(8)
赤い花‥ クリンソウ

  茂来山の花をしばらく続けたい。 日本最大のサクラソウ、クリンソウから‥
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  登山道はしばらく細い流れに沿っている。 ただ一株のクリンソウ、かつてこの道沿いにはなかった花です。

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  新しい捨て間伐や記憶にない倒木‥もう随分時が過ぎたのだな。 その場に見知らぬ花は嬉しい出逢いでした。


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他のサクラソウとは違って、この花に華奢な感じはありません。

最初の出逢いの頃、その大振りな姿をどうにもうまく撮れなかったものです。

回数を重ねる度に好きになる花があるとしたら、クリンソウはそんな花です。


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     九輪草の名にたがわぬ花付の良さ。 丈大きな花は、捉える周りの空気もまた広いものです。


                        ※写真はクリックで拡大いたします。

茂来山の花について‥
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by moraisan | 2010-06-19 07:48 | 茂来山 | Comments(9)
茂来山から‥ つつじ二題
  
  この山 (茂来山) にはツツジの種類も多く咲きます。
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       麓から中腹の彩りはこのヤマツツジ。岩壁のものもいいけれど、木々の間に見るのがいい。

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       登山道を外れて少し近づいてみる。けっこうな急斜面はゴロ石だらけの不安定な斜面だ。

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  ご存知のものとは色が違っているかもしれない。 色のバリエーションが多い。 私はこの潔い赤色が好きだ。

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             稜線に出れば花色は変わってこのツツジ、ミツバツツジが迎えてくれる。

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                  ダケカンバやブナの明るい幹にこの花色は良く似合う。

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      五本ならミツバツツジ、十本ならトウゴクミツバ‥ おしべの数。 この山は二つが並ぶ山である。


                       ※写真はクリックで拡大いたします。         

茂来山という山‥
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by moraisan | 2010-06-14 23:55 | 茂来山 | Comments(9)

  久しぶりに茂来山を歩いた。 息子の歩幅に合わせるのが辛くなったなあ‥
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                                      ‥山の春はまだ浅く、桂が小さく葉を開いていた。



                       ※写真はクリックで拡大いたします。
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by moraisan | 2009-05-06 22:33 | 茂来山 | Comments(6)
山道、春。
  茂来山の登山口に続く山道です。
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  あまりの人出に、この日は山には入らず帰ってきました。
  この細い道をツアーのバスが登ってきたのには驚きました。
  茂来山は豊かな山です、でもとても大きな山ではありません。
  おのずとキャパシティーというのはあるはずで、この日は定員オーバーだったでしょう。

  この山には、シカやイノシシばかりか、ツキノワグマも棲んでいます。
  この日の百人近いハイカーで、おそらく彼らに出会った人はいないでしょう。
  息をひそめている彼らの姿が見えるようです。

  もちろん山は誰のものでもありません。
  その時思う『誰』の中に、彼らの顔を忘れてほしくはないなあ‥

      ※写真をクリックしたら、少し山や木々が近くなる‥ かな?

コナシの花が盛りでした‥
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by moraisan | 2007-05-07 23:38 | 茂来山 | Comments(14)
秋空 茂来山
  住む町の山なのに、この山は遠い‥
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  自分の中にゆるりとしたものがないと、この山にわけ入れない。
  行けば癒してもらえるのは分かっているのだけれど‥ この山には颯爽と入りたい。
               
                            ‥好きな山だから。           (町の茂来館‥図書館前から)
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by moraisan | 2006-09-30 00:06 | 茂来山 | Comments(22)
茂来山から‥ 春便り
  野山は春があふれかえっていて、もう追いつけないほど‥ 
  少し後戻りしたくて、茂来山に出かけました。茂来山の春はまだこれからです。
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  山の入り口付近では オニグルミの芽吹き‥ 冬芽のお猿の頭が、今はこんな風です。 

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  ヤマザクラに代わって、ズミ(コナシ)の白い花が‥ 今年は花付きが大変いいようで嬉しい。

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  道脇の斜面にはヒトリシズカが目立ちます‥ 名のように咲くことはまれ、姦しく固まってたりします。 

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  カラマツはもう笑うようにその葉を開いているし‥

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                                   密やかに芽吹いていたのは イヌシデでしょうか‥

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                  なぜか崩落斜面を好むこのお姫様は シハイスミレです。

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            沢筋には ツルネコノメが明かりを灯し、私はいつもそこに猫の目を思ったりします。

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  林床にはなにやら相談中の オニゼンマイや‥

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  やはり集会中の オオイトスゲ?がおりますし‥

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                                 森の小妖怪 モミジガサもあちらこちらに登場です。


茂来山は標高1716メートル。長野県と群馬県の境にあります。
地質的には秩父古成層、秩父山系最西端の山にもいわれますが、上州の山にも近くて微妙な位置ではあります。

春はまだその陵までは届いておらず、およそ700メートルの入り口から1200メートル付近の春の様子です。
とても一時には紹介もできないし、またその機会もないでしょう。
それでも大好きなこの山を、少しづつブログにアップしていきたいと思います。

山は尽きるところ、大きな岩塊だと思います。
そこに小さな流れが渓をつくったり、樹木がその樹冠でを覆ったりして、その山らしさ‥外面を造るとするなら、
そこで息づく草木や動物たちの営みは、その山の持つ内面のように思えるのです。
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by moraisan | 2006-05-07 02:06 | 茂来山 | Comments(20)