カテゴリ:山野草・樹木( 299 )
路傍の星‥  コハリスゲ

  この小さな丈の道草に、なぜかいつも星空を連想してしまいます。

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  写真に撮れば少しも似ては見えないのに‥ 不思議なことです。

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  目が自分に都合よく拾うのだとわかっていても、この草の傍で過ごす時間が長くなります。

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  小さな花序は真上から見れば何となく☆型に‥ そういうことではないのですが^^ ‥今年も幻覚は続きます。


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  こんな目立たぬ花ですから、あまり来訪者の姿もありません。 ハグロケバエが翅を休めていました。
  およそハエらしからぬ不器用な飛行しか出来ない彼らですが、森の朽ち葉の優秀な分解者です。 嫌わないで^^



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by moraisan | 2015-06-09 07:00 | 山野草・樹木 | Comments(10)
クレパス‥  ジシバリ (イワニガナ)

  訂正とお詫び
  当初この花をオオジシバリとして掲載いたしましたが、ジシバリ(イワニガナ)に訂正させていただきます。
  タイトルの方は訂正線がいれられませんでしたので、変更させていただきました。
  機会があればオオジシバリもご紹介できればと思います。 浅識をお詫び申し上げます。

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  林道脇の側溝沿いにオオジシバリが咲いていた。

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  炎天下の露地も厭わぬこの花だから、こんな木陰で会えるのはありがたいな と、しゃがみこむ。

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 姿も色も心得たような省略だな。  発色のいいクレパスでゴリゴリと画用紙に‥ 描けるものならいいだろうに。



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by moraisan | 2015-05-29 06:22 | 山野草・樹木 | Comments(4)
早い夏‥  コウゾ(ヒメコウゾ)

   まだ5月なのに真夏のような日差しが届きます。 

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 逃げ込む小さな森にはコウゾの花が目立つようになりました。  

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  少し前なら木々の間に北八ヶ岳が望めた辺りも、しっかり繁っての姿をを隠してしまいました。

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  分布からして正式にはヒメコウゾのようです。 
  本家のコウゾの方がヒメコウゾとカジノキの交配だということで‥ う~ん、難しいです;


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by moraisan | 2015-05-27 07:03 | 山野草・樹木 | Comments(4)
麗しき白いスミレたち‥
 
 多くのスミレがその花を終える頃、夏草の間に白いスミレたちが咲き始めます。

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  ツボスミレは小さなスミレです。 繁り始めた夏草の間に懸命に背伸びしますが‥

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  草丈はせいぜい15センチ程度。 その花は8ミリ程と最少クラスのスミレです。

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  唇弁を後退させた独特の花は地味ですが、その唇弁の紫色は私の知る限り最も高貴な紫のひとつです。


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  シロバナエゾノタチツボスミレ‥何とも長い名前ですが、草丈も30センチほどあって夏草と競っています。

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  葉色がどこか褪めているのが特徴になるでしょうか? その分小ぶりな白い花はよく目立ち目を惹きます。

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  側弁と柱頭に毛があること、萼片が大きく目立つこと、托葉が櫛形に深裂すること‥ 
  まだスミレの仲間の見分けが殆どできない頃に、始めて真面目に調べた思い出のスミレです。



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by moraisan | 2015-05-26 06:53 | 山野草・樹木 | Comments(8)
流れ咲く花‥ バイカモ
 
  気温の高い日が続き水も少し温んだようです。 例年より早く梅花藻の花が咲き始めました。

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  小さな田圃をうるおす堰(せぎ)がこの花のわずかに残された生育場所となっています。

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  早流(はや)では流れに身をまかす花ですが‥

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  少し淀めばすかさずその花茎を持ち上げます。 そう、この花もまた虫媒花‥ 虫たちと親しいのです。

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  花もさることながら、藻と称される繊細な葉が何とも美しいと思います。

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  じっと眺めていて飽きずにいると、そのうち水に引き込まれそうな幻想に‥  ふと我に返るといった次第です。

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        梅花に喩えられた花もたいへん造りが良いもので、しばらく見入ってしまうものです。



  手に掬ってそのまま飲めるような水。 そんな流れを この花は好んで咲きます。
  そして花数に比べたら余分なほどにも広げた葉が、更に水を透明に澄ますという素晴らしい循環。

  この堰の水もかつては家々の軒先まで細く配られて、米や野菜も洗われたのだそうです。
  水道の普及と共に多くは蓋を被せられ、この美しい花共々忘れ去られていくことは寂しい限りです。



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by moraisan | 2015-05-19 01:56 | 山野草・樹木 | Comments(6)
雪見草‥  ウツギ

  夏の到来を告げるこの花に雪見草。 花の白を見立てた名ですが、先人の発想は自由です。
  
  私の周りにはたいへん多い木です。 暗い林の縁に、岩壁にと所選ばずといった具合です。
  このウツギは沢水を用水に引いたところのもの。 このような明るい場所では眩しいほどです。
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  まだ若い葦を圧倒するように咲く花は、水麺を半分隠す勢いです。

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  山中や谷間ならゆっくり花序を解くこの花も、ここでは一気に咲いて短い時を終えます。

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  良く知られた別名『卯の花』が「おから」の通称となったのはこの花の白からでしょう。
  また空木(うつぎ)の当て字が、その茎の特徴である空(から)を意味するのも面白い符合です。


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                       この場の記録を撮っていたら、頼みにしているローカル列車が過ぎました。






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by moraisan | 2015-05-18 03:23 | 山野草・樹木 | Comments(4)
青い花‥  フデリンドウ

   春の日のリンドウは小さくて青い。 
   シアンがマジェンタに少しだけ勝つ花色は、見上げる空の色を映しているかのようです。

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  思いがけない所でこの花に出逢う。 例年この花を訪ねる場所はどこも少し離れていて‥ 今の私には少し遠い。


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  お前さんらしくない所に顔を出したなぁ‥なんて。  腰をおろした時にはもう 顔が緩んでくるのがわかります^^


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by moraisan | 2015-05-16 00:31 | 山野草・樹木 | Comments(2)
謎だった花‥  ツルキンバイ

   花の名は蔓金梅です。
   私の散歩道にはただ一所、この場所にしか見つけられず、長らくその名にたどり着けなかった花です。

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  それと言うのも、この花が道脇に露出した大きな岩の上にあって、いつも見上げていたからです。

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  苔に覆われた岩はいつも日陰で、かつてこの谷がは多くの水量を湛えていたいた証に削れています。
  そこにできた棚のような場所のわずか一畳ほどが、私がこの花と出会える唯一の場所です。

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  知る花で一番似ているのは、山の岩場によく見るイワキンバイでしょうか? 
  背丈を揃えて咲く この小さな黄色い花の一叢に、私はいつも穏やかな元気をもらいます。




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by moraisan | 2015-05-14 06:48 | 山野草・樹木 | Comments(8)
オオヤマフスマ‥

  以前は初夏の花であったのだけれど‥ この小さなナデシコは、すっかり五月の花になりました。

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  丈は10センチ程と小さいけれど、一輪づつ咲く花はよく目を惹きます。

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  わずか1センチ足らずの中にこの細工。  写真を撮らずとも、レンズ越しに眺めていたい花です。




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by moraisan | 2015-05-12 22:06 | 山野草・樹木 | Comments(2)
山の緋‥   ヤマツツジ

  子供の頃、庭にあったこの花を 私はあまり好きではなかったように思う。
  どこか褪めた赤色と、塗られたような光沢のない緑の葉も 何処か生気がないように見えたものです。
  よく山に遊んだ父親が、ついに一度も一緒に歩いたことのない 山から連れて来たせいであったかもしれない。
  
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  いつしか自分も山に遊ぶようになり、まるで違うこの木と出逢う。  ‥そうこの木は庭にあるべきではないのだ。

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  暗い林下にあって、この花の緋色はたいそう目立つ。 だのに少しも景色を損なわないのは実に見事だと思う。

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  その木の下に潜り込んで仰ぎ見ても‥

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  日の光がその花や葉を透かしてみせても。    人はよく 完全というものは無いと言うけれど‥

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       Perfect! この木の花に会うたびに、私の中を去来するのは いつもその一語しかない。


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by moraisan | 2015-05-11 23:50 | 山野草・樹木 | Comments(4)