ニセアカシア ‥不遇な木
  
  千曲川河畔にニセアカシアの白い花の目立つ頃となりました。
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  この花が咲いたのに気付くのは、いつも風が運ぶ甘い匂いから‥      
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                                房成りの清潔な白い花は、夏の日差しに輝いてふさわしい。






 
  標準和名はハリエンジュ、そしてニセアカシアの通称。
  外来種である。 公園樹、治山木として盛んに植栽されたたらしい。

  今はその旺盛な繁殖力や身に纏うするどい棘、葉や樹皮にある毒性も嫌われて、
  方々で駆除伐が行われています。

  私の住む地方では、その花は天ぷらにして食べられますし、何よりその豊富な蜜は
  アカシア蜂蜜の蜜源です。

  最も高貴な木とされた槐(えんじゅ)の名に針を冠され、誰もが親しみを込めて呼ぶアカシアの名は
  実は別の木の名前、だから偽(にせ)アカシアなのだと教え諭され‥
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      不遇な木だなあ‥と仰いでみても、何事もないように その花を葉を 風に揺らせて薫るだけ。



                      ※写真は全てクリックで拡大いたします。
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by moraisan | 2008-06-13 03:18 | 山野草・樹木 | Comments(14)
Commented by 茜未 at 2008-06-16 09:55 x
ほんと、アカシアの頃になると何処からともなく甘い香りが漂ってきますよね。
アカシアの天ぷら、美味しいですよね、好きなんです(⌒-⌒)
Commented by moraisan at 2008-06-16 20:44
>茜未さん、こんばんは。
アカシアの花の天ぷらは、長野県に住むようになって知りました^^
ノイバラ、ミズキ、ヤマボウシ、ウツギ‥ 夏を告げる木々の白花が深い緑に映えます。
Commented by ironsky at 2008-06-16 21:39
いつの間にか、山も初夏の装いですね。
つい先日まで雪があったというのに。
急な季節の変化が、山の楽しさでしょう。
Commented by moraisan at 2008-06-16 22:28
>ironsky さん、こんばんは。
一年も早半分‥ ちょっと苦手な暑い夏となりました^^;
この季節、好んで狭い谷や沢すじを歩きます。
半月からひと月も季節を後戻り‥ これも山の楽しみです^^
Commented by sakusaku_fukafuka at 2008-06-17 01:19
こんばんは。《不遇な木》確かにそうかもしれませんね。
毎年、このニセアカシヤの白い花を見るにつけ、複雑な心境になります。その繁殖力の旺盛さから、明治時代に治山工事のときなどに植樹するために北アメリカから輸入されたらしいですね。北原白秋 作詞、山田耕筰 作曲の「この道」にでてくる
♪あかしやの花が咲いてる。 このアカシヤもニセアカシヤのことだそうです。歌にも歌われるくらいですから、すっかり日本の風土に溶け込んでしまった感がありますね。しかし、その旺盛な繁殖力がゆえに、いまや邪魔者扱いされ、駆除するために伐採を始めた自治体もあるようです。ところが、養蜂業者は、このアカシヤの蜜無しには成り立ちませんから、自治体と業者の軋轢も問題になっているようですね。しかし、旺盛な繁殖力にも増して、危惧されるのは環境への適応力です。
昨年、登山に行く途中、アカシヤの花を見つけたのが、あと数キロ溯れば美しいブナ林があるというところです。
ブナは低山の照葉樹林帯と、亜高山の針葉樹林帯の間に生息しますが、すでに、その間近まで席捲し始めているのです。ブナやミズナラの美しい森がニセアカシヤに占拠されるのも時間の問題かもしれませんね。
Commented by moraisan at 2008-06-17 02:59
>sakusaku_fukafuka さん、コメントありがとうございます。
ご心配のほど良く分かります。人の勝手に自然は撹乱され続けていますね。
ただブナやミズナラのような極相林の陰樹に対して、ニセアカシアは光を多く求める陽樹です。
極相に達した森林に、それらが侵入するとすれば、そこに樹冠が開放され林床に光が届くような変化が必要です。
その手前の森林は二次林でしょうから、遷移の過程で様々な樹種(陽樹)が競合することになります。
そこで樹勢の強いニセアカシアが、他を圧することは今後あると思います。
ただ極相林が再び陽樹にとって代わるような遷移もあろうかと思います。
それもまた自然なことでしょうし、その後再び極相林となるのがブナやミズナラであるのかは分かりません。
むしろ今問題にされている地球温暖化という人為の撹乱が、平地から森林限界という垂直分布の概念そのものを変えてしまうことを危惧します。
どんなに美しい景観も、地球時間の中で移り変わっていくことでしょう。
それに従い人もまた生きるのか、なを人の時間軸を主張し続けるのか‥
今重く問いかけられているのではないでしょうか。
Commented by KATEK at 2008-06-17 06:32
おはようございます。すがすがしい空とエンジュですね。このニセアカシア,嫌われているとは知りませんでした。そんなに繁殖力があるということも。エンジュという名前から,大事にされているとばかり思い込んでいた次第です。森は今後どうなっていくのでしょうか・・・
Commented by 74mimi at 2008-06-17 14:29
信州にこの木があるのですねぇ!
存じませんでした。
大好きなお花・・・天ぷらも美味しいですね。
Commented by moraisan at 2008-06-18 05:30
>KATEK さん、おはようございます。
一般にはこの木が嫌われていることはないと思います。
むしろ良く目立つ花の季節、この木を待つ人も多いのではないでしょうか^^
私たち人も木々と共に生き、森によって守られてきたこと‥ 
知識や情報ではなく、またどのような行動でもなく‥ 再び思い出せるかではないでしょうか。
すみません、言葉にできそうにありません。
Commented by moraisan at 2008-06-18 05:38
>mimi さん、この木はそちらが故郷ですね。
並木として植えられたもの、公園に植栽されたものという印象が以前は強かったのに、
いつの頃からか、どこにも普通に見られる木となりました。
原産とされる北米大陸でもこの花は食べられているのでしょうか? 
Commented by びわのたね at 2008-06-19 18:13 x
エンジュは新緑の頃の葉のあまりの美しさに好きになり 
ニセアカシアは高い街路樹の梢に藤のような花を見つけて好きになり、
そして「空の下歩けば」で同じ木ということが分かりました。
香りもよいのてすか。また好きになりました。

Commented by moraisan at 2008-06-21 00:45
>びわのたねさん、こんばんは。
在来の槐(えんじゅ)より、すっかり馴染みになってしまったこの木(針槐)ですね。
生育が早く、20メートルほどの高い樹も見かけます。
この花の香気は甘くふくよかです。近くで嗅ぐよりは、風に乗ってくるほのかな香りがいいです^^
Commented by 74mimi at 2008-06-25 07:43
こちらの人は、このお花が食べられることを
知らないのでは・・・と思います。
でも、先住民族は食料にしたかも。そう考えると楽しいです。
Commented by moraisan at 2008-06-25 21:56
>mimi さん、お返事ありがとうございます。
蜜量が多く香る花を、パンやお菓子に焼きこむことがあると読んだことがあります。
先住の民ならば、この花を見過ごすことはないでしょうね。良いリキュールにでもなりそう^^


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