ノキシノブ(軒忍)
  
  今はもう、随分花の姿も目にするようになりました。
  これは少し以前の写真です。日陰に雪が残る頃、まだ緑のない頃に、このシダは目に鮮やかでした。
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  この辺りは日本列島の背骨があちこち露出しています。 その岩の細かなリス(割れ目)に根を張って‥
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  時にはゆらと立ち上がっていて目を惹きます。
  葉の下に行儀良く並んだ胞子の袋が、この草がシダの仲間であることを教えてくれます。

  このシダが普通に生えた、茅葺屋根の軒は今はすっかりなくなりました。
  十分な湿りがあるときだけこうして青くありますが、乾けばカサと丸まって忍(しのぶ)日が続くといいます。
  昨夜からの春固めの雨‥ 今日はさぞかし伸びやかにしている姿を思うのでした。

                    ※写真は全てクリックで拡大いたします。







  
  このシダにカメラを向けていた時のことです。  雪融けに緩んだのか、落ち葉と共に斜面を転げてきました。
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  茸のツチグリでした。 この星のような姿のままに落ちて来たので、ちょっと驚きました。  
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by moraisan | 2008-04-08 22:28 | 山野草・樹木 | Comments(8)
Commented by nonacafe at 2008-04-08 23:59
ツチグリってキノコ、知らないのですが「土栗」なんでしょうね?
ホウズキのような?海の生物のような?ノキシノブもどこか海藻のようですね。(笑)
わが家の放ったらかしのツリシノブもカラカラでしたが、
最近ゼンマイのような芽が吹いてきたようで、一安心しました。
Commented by KATEK at 2008-04-09 21:12 x
こんばんは。おもしろいおまけでした。かわいいというか素朴というか・・・シダや苔はなんだか気になる存在です。写真に写っているのは命があるんだぞと主張しているようなみずみずしさ。苔を探検するというようなタイトルの本がでているのでほしいと思ったりもします。
Commented by saheizi-inokori at 2008-04-09 21:33
つぶすと煙が出るキノコですか?
これは生きているんですね。
Commented by びわのたね at 2008-04-10 15:29 x
ツチグリを初めて見たときは自然の造形の楽しさに胸をふるわせました。
絵の中の茅葺き屋根に決まって描かれているノキシノブ。
また一つ、名前を覚えました♪
Commented by moraisan at 2008-04-10 21:16
>nonacafe さん、こんばんは。
はい、土栗です^^
まず土の中に丸い形でありまして、この蛸の足のような外皮を開く勢いで地上に出るそうです。
それが飛び出た穴を、キノコの傍に見ることもあります。
ツリシノブと同居なさっているようですね^^ 一枚目の写真、中央下にその仲間が見てとれる‥かなあ^^;
Commented by moraisan at 2008-04-10 21:23
>saheizi-inokori さん、こんばんは。
はい、ホコリタケのように、煙が出ます^^
でも面白いのは、このキノコの煙(胞子)の出し方です。
この開いた星のような外皮は、乾くと再び強く丸まります。その時袋を掴むようにつぶして、煙を出します。
Commented by moraisan at 2008-04-10 21:39
>KATEK さん、こんばんは。
どうも「おまけ」の方が人気があるようです^^
花をつけないシダや苔の仲間は、どれも似ているように見えるし人目を惹くことも少ないようです。
でも一年を通して見ると、春早く、まだ冬の最中のうちに、瑞々しいものも多いです。
大いに気にしてください。 私たちは眩暈がするほどの「いのち」に囲まれています^^

Commented by moraisan at 2008-04-10 21:50
>びわのたねさん、こんばんは。
季節はずれのわりには、形が整っていました。
気に入ってくださったようなので、このキノコのとっておきの秘密?を。
このキノコはどこにも着生しません。開いた足のようなものは乾くと閉じて、丸くなります。
風が吹くところころ転がり移動して、湿りがあれば再び開くのだといいます。 もっと好きになられましたか^^
絵の中のノキシノブ‥ ひとつ私も知りました^^


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