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フェンスと花たち
  どこにも行けずに、四日間のお盆休みが過ぎました。こんな時はすぐ近くの電源調整池をひと回り‥
  古い人工池は一周1.2キロほど、ぐるりをフェンスに囲まれています。
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      フェンスには管理者がいくら取り除いても、いろんな植物が這い登ります。‥ これはノブドウ。
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        目立たぬ花。そして同じく目立たぬ実が、虫たちによって(虫こぶ)大きくなり始めました。

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    フェンスの内には、守られるように咲き続ける花もあります。 オオマツヨイグサは帰化植物ですが‥
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       以外にデリケートで、近年在来種の復権や、他の帰化植物によって消えた自生地もあります。

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    フェンスの周囲は、長い時間人の手による変化がないので、少ない在来種が残っていたりします。
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               この優美なフォルムのユウスゲも、私の周りではここだけに残っています。


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人工物のフェンスは美しいものではないけれど、そこには独自の植物史もあるようです。


ガガイモが伸びやかに絡みついていました。
by moraisan | 2006-08-17 00:21 | 山野草・樹木 | Trackback | Comments(14)
Commented by saheizi-inokori at 2006-08-17 08:53
ガガイモってどんな芋なんでしょう。美しくないフエンスを美しいものにしてしまった。写真の妙。トンボまで。
Commented by namiheiii at 2006-08-17 21:44
私だったら如何にフェンスを入れないかに腐心するでしょうのに、こんな素直な撮り方もあるのですね。人柄の問題かな・・・
Commented by sakusaku_fukafuka at 2006-08-17 21:48
こんばんは。
撮る人の見方によっては、かくも素晴らしいものになるんですねー
そういえば、フェンスって色んな花が見られますね。
でも、自分は日常の一コマとしか見ていませんでした。
Commented by ironsky at 2006-08-17 22:18
いやぁ、視点を変えてみることも大切ですね。
写真を撮るときには、フェンスなどは避けてしまいますから。
フェンスがあるので、身近な感じも受けます。
「花たちがんばってるな」というイメージも持てます。
Commented by mimi at 2006-08-18 13:43 x
拝見していてフェンスが美しいのに目を見張っています。
植物を共存している・・・そんな感じ!
見る人の、撮るほとの心が反映しているのですね。

今日(グリーンブレの17日)にマチヨイグサを見て撮りましたが
れは「オオマツヨイグサ」なのかしら・・・と。
どんなふうに違うのでしょう?
Commented by moraisan at 2006-08-18 23:03
>saheizi-inokoriさん、こんばんは。
ガガイモのガガは「ごがみ」岐阜の方言でスッポン‥その甲に葉が似るとか説はありますが。
地下茎がありますが芋はなく、似つかわしくないほど大きな実が、芋を思わせるのかもしれません。
以前その実(が宿す種)を紹介したことがあります。よろしければご覧下さい。
リンク先http://poran.exblog.jp/1915356#1915356_1
Commented by moraisan at 2006-08-18 23:18
>なみへいさん、こんばんは。
私も好んで人工物を入れることはありあせん^^;
でも無機質なフェンスの連なりを 散歩道として辿れるのは、多くの草花のおかげでしょうね^^
Commented by moraisan at 2006-08-18 23:30
>sakusaku_fukafukaさん、こんばんは。
ははは、お恥ずかしい^^;
フェンスの向こうにもこちらにも、フェンスの上にさえ、意に介すことなく草木があって‥良かったなと^^
Commented by moraisan at 2006-08-19 00:16
>ironskyさん、こんばんは。
千曲川上流で取水された水は、長い隧道を通ってこの段丘上に運ばれます。
地下隧道、調整池、安全のためのフェンス、落下式の水力発電所‥
たいへんな労力、資金、時間を費やしても作れはしない「景色」を、草花が作って見せます。

Commented by moraisan at 2006-08-19 00:39
>mimi さん、お写真拝見しました^^
マツヨイグサの仲間はみな北米が原産だと記憶します。
オオマツヨイグサは花色がレモンイエローで、とにかく花が大きいです。
背丈も大きいのですが、ここはやや高地のせいか1メートルを超えないものが多く、優雅さあります。
日本には4種ですが、そちらは多くの近縁種もあるでしょう。

なかなかブログお訪ねする時間がなくて‥ またゆっくりお訪ねしますね^^
Commented by yu_ra-ra at 2006-08-19 08:50
おはようございます^^
ご無沙汰してます。って、お盆休みのせいかな、そんな感じ^^
ここに来ると、急に時の流れがゆっくりになります。
写真にも、お人柄が現れるのですね。
フェンスと、山、空、池、そこに生きる植物・・・きれいですね*^^*
Commented by moraisan at 2006-08-19 23:39
>yu_ra-raさん、こんばんは。
帰省の旅はいかがでしたか^^ 
私の周りも、年々時の流れが速くなるようで困ります^^;
大半あわただしい時の流れに合わせねばならないなら、空の下を歩く時は、
時間をゆっくり辿ります。
もう少し、そんな時間が多ければ‥ そう思うと時間は逃げるものなんですけどね^^
Commented by mmamacat at 2006-08-20 08:29
moraisanさん
私が撮ったのはオオマツヨイグサだと思います。
背丈が私よりずっと高かったのです。私は小柄ですけど(1.55m位)。
それに お花が大きくて、最初見たときはマチヨイグサとは思えませんでした。でも前にどなたかのブログで拝見したマチヨイグサにそっくりでしたから・・・ あれは何という品種か、機会があれば誰かに訊いてみたいです。
Commented by moraisan at 2006-08-20 22:19
> mmamacatさん、私にもそう見えましたが‥
なにせ200種ほどもあるようなので、主な原産地北米のことですから、お写真だけでは判断できかねます^^;
マチヨイグサは待宵草(宵待草)のことと思いますが、標準和名はマツヨイグサです。
マツヨイグサは背丈が1メートル以下が多く、全体腺が細い感じです。
オオマツヨイは観賞用に持ち込まれたようで、花の優美さは他のマツヨイの仲間を圧倒しています。
背丈の高いのはメマツヨイ(アレチマツヨイ)も同様ですが、花は小さく色濃く、全草的に荒い感じを受けます。
宵待草には何が適当かと言われれば、オオマツヨイがふさわしい気がしますが^^


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