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初冬を咲く ‥セイヨウタンポポ
霜柱を見た朝でしたが、日差しはたっぷり注ぎました。
わずかな地温を頼りにして、茎さえ伸ばさず咲くセイヨウタンポポの姿です。
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初冬を咲く ‥セイヨウタンポポ_e0070545_084320.jpg
      待ちかねたように、ハナアブが飛来します。少し痩せたように見えたのは気のせいでしょうか?




近年タンポポと言えばこの花ばかり‥そんなところも増えました。
もともと野菜として渡来した、帰化植物だと言われています。

ロゼットを作って冬越しするのは、ほかの日本タンポポにも共通しますが、
わずかな気温の上昇で、通年花を咲かせる強さがあります。
そればかりか、閉鎖花のまま実を結んだりしますから、この花が広まるのは無理のないことです。

在来種に近縁な植物が帰化すると、在来種が姿を消すように言われることもありますが、はたしてそうでしょうか。
私の周りには、数種のタンポポが自生していますが、15年の間に大きな分布の変化はありません。
セイヨウタンポポと在来のタンポポは、わずかな環境の変化を住み分けているように思います。
そして、セイヨウタンポポに適した環境を提供したのは‥これはタンポポに限りませんが‥明らかに、人の活動の所産だと思うようになりました。この花のどこに悪意がありましょうか。
by moraisan | 2005-11-14 00:39 | 山野草・樹木 | Trackback | Comments(12)
Commented by mmamacat at 2005-11-14 05:08
霜柱が立った、同じ日と思えないくらい暖かそう。
タンポポと枯葉のコントラストが素敵ですね。
Commented by mayaha at 2005-11-14 08:43
そう思います、マンション街・住宅街に囲まれてしまった大阪府立服部緑地にも、関西タンポポが毎年しっかり咲いています、セイヨウタンポポと住み分けていますよ。
Commented by nonacafe at 2005-11-14 11:28
はじめまして。nohohoon2さんのところから飛んでまいりました。
じつは毎回のように黙って息を飲んで(笑)拝見させていただているのですが、
自然に対する博識の深さと写真の観察力の美しさに毎回感服しております。
先日もムラサキシキブの欄ではコムラサキとの相違も初めて認識いたしました。
まことに勝手ではありますが、リンク並びにTBをさせていただきました。
秋(柿)から冬(霜柱)、そして春(タンポポ)?と一足早い季節のうつろいを、
藻来山(漢字は、でしたっけ?)からお届けいただけますようお願いいたします。
これを機会に今後ともどうぞよろしく。
Commented by gleybird at 2005-11-14 19:21
つるの太い西洋朝顔が、元気に咲いていると思ったら、『タンポポよお前もか』という感じです。
西洋勢は、どれも強いのかなぁ。
↑moraisanって山の名前だったのですね。
いい名前だぁ。(汗)
Commented by moraisan at 2005-11-14 20:12
>mmamacatさん。
強い霜の降りた日は、日中晴天になることが多いです。
落ち葉の散り敷いた地面は、まだ温かさを取り戻すので、花も虫たちも精一杯日の光の中に生きています‥私もまた(^^)
Commented by moraisan at 2005-11-14 20:22
>mayahaさん、こんばんは。
信州というところは、水平的には日本の真ん中あたり、垂直分布は森林限界まであって、多くの野草や樹木が記録されています。私のまわりのタンポポにしても、セイヨウ、エゾ、ウスギのほかにも、あいまいなものがあったりして、毎年首を傾げます。また、その季節には見ていただきたいと思っています。
Commented by moraisan at 2005-11-14 20:38
>nonacafeさん、はじめまして。
実は私も、時々拝見させていただいていました。陶芸がやりたいのですが、なかなか思うようにもいかず、作品を拝見してはため息ついて降りました^^;
陶芸は(もっとも自分のはそんな世界ではないですが‥)、なかなか準備が大変と、はんばあきらめておりました。
七輪陶芸というものを知り、がぜんやる気になったのですが、まだまともなものは焼けずにおります。これからは、時々技を盗みに^^;行かせてもらいますね。
TBとコメントをありがとうございました。私もリンクさせていただきます。
Commented by moraisan at 2005-11-14 20:53
>gleybirdさん、こんばんは。
はい、茂来山は山の名前です(^^)
隣町の山だったのが、町村合併で、おらが町の山になりました。
山伝いには、茂来山も繋がっていますが、わが里山よりは700メートルほど高く、1716メートルほどのすばらしい山です。
あれっ!山自慢の話になっちゃった(^^)
Commented by ironsky at 2005-11-14 21:10
落ち葉の中のタンポポ、とても健気な感じがしますね。
また、黄色がとても鮮やかです。
ハナアブ、確かにやせて見えます。
Commented by moraisan at 2005-11-14 21:56
>ironskyさん、こんばんは。
『健気』いい言葉ですね。本来は、勇ましいさま、毅然としている姿と言う意味があるようです。
みな『健気』に生きています。私もそうありたいと思います。
Commented by atNOGAWAsec at 2005-11-14 22:50
小春日という感じですね!
野川でも閉鎖花のまま実を結んでいます。
<セイヨウタンポポに適した環境を提供したのは‥これはタンポポに限りませんが‥明らかに、人の活動の所産>
私もそう思います。
Commented by moraisan at 2005-11-14 23:08
>atNOGAWAsecさん、こんばんは。
人が海を空を、自由に行き来する生き物であるなら、いたしかたないのでしょうね。
少しの配慮があれば、在来の多くの生き物が共存できると思うのです。そんな配慮が今からでも必要ですね。
ナベナの謎解き、楽しかったです(^^)


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