マグノリア・コブシ
  学名Magnolia kobus、英名Kobushi magnolia から分かるように、日本を代表する花木です。
  ずいぶん遅れて咲き始めた周りのコブシではあったのだけれど、たいへん多い花付きは数年ぶりのことです。
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  訪ねたいコブシは二十年の間にたくさんできてしまい、今年も迷いながら何本かの木の傍らに立ちました。

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  存分に咲いたかに見えてなを、多くのつぼみを抱いて青空に描く花唐草。

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  足元にはアズマイチゲがこれも今年はずいぶん多い。 ただそれをいつものようには喜べない‥この春。

  
  まど・みちお さんの『ミミズ』という詩があります。

     シャツは ちきゅうです

     ようふくは うちゅうです
     
      ‥どちらも

         一まいきりですが



  その君の一まいきりのシャツを、またひどく汚してしまったね。 私っていうやつが、人っていうやつが。

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  コブシの花は洗いざらしの綿シャツのようだと思うことがあります。

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          夕方、コブシの花の匂いが大気に満ちて。 ‥すまないね、では本当にすまないね。


                          ※写真はクリックで拡大いたします。
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by moraisan | 2011-04-30 00:02 | 山野草・樹木 | Comments(8)
Commented by saheizi-inokori at 2011-04-30 22:03
すまないと詫びながら花を見る。
それが彼らに分かってくれたらと思います。
Commented by moraisan at 2011-04-30 23:36
>saheizi さん、こんばんは。
傍らにあるはずの花たちが、彼岸のかなたに見えたりします。
遠ざけてしまったのか、それとも置き去りにされてしまったのか‥
Commented by ironsky at 2011-05-02 21:55
お久しぶりです。
こぶしの花は、青空と合いますね。
私の住んでいる地域では、もうこぶしの花は終わってしまい、こういう写真が撮れません。(残念)
Commented by moraisan at 2011-05-02 23:20
>ironsky さん、こんばんは。
長い間体調を崩されていたご様子でしたが、もうすっかりよろしいですか?
こちらは少し標高をかせげば、まだこれからのコブシや桜に会うことができます。
良い季節を迎えましたが、同じ空の下の出来事を思うと気持ちは沈みます。
この年のこの場所のこと、できるだけ写しとめたいと思ってはいますが。
Commented by KATEK at 2011-05-03 07:54
こんにちは。こぶしが洗いざらしの綿のシャツですか・・・新鮮な見方を教えていただきました。わたしには人間の魂が形になったものに見えたりします。実家のお墓の近くに大きな木があるものですから。大地を汚されてしまった・汚してしまったこと。もう取り返しがつかないけれど申し訳ない気持ちは残しておきたいです。80年代原発反対の講演会などによく出ていましたが、職についてすっかり気を許していました。なかなか声を上げられないこと。教室で事実を話すことだけはしたいと思います。
Commented by moraisan at 2011-05-03 12:12
>KATEK さん、こんにちは。
はためくシャツに見えたり、飛ぶ鳥の群れに見えたり‥ 背高いこの木はいつも仰ぎ見て空へと誘います。
人の魂のかたち‥ なるほど、この木から旅たつなら、また戻るなら素敵ですね。

どうしてこう行き違えてしまうのだろう‥ いつもいつまでも。
Commented by ILmoon at 2011-05-05 20:47 x
お久しぶりでございます。
自分の手を拳にすると、拇指が外にそる。
拇指は葉っぱでね、パッと開くと・・骨太グローブ手(笑)
葉っぱがあるから、コブシだよねって。
木蓮との違いを、こんな覚え方をしたILでした。
Commented by moraisan at 2011-05-05 22:16
>ILmoon さん、こんばんは。
そうですね、このいたずらのように小さく一枚だけ展開する葉がコブシの特徴、魅力です。
マグノリア属の花は最古の花とか‥首の長い竜もこの花を愛でた?食べたかな^^



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