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林の麗人‥ ウバユリ

  花の頃には葉(歯)を失うところから、姥百合の名がついたといいます。
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          ほの暗い林の下ですっくりと立つ姿には、姥の面影をさがすことはできません。

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       山百合に負けぬほど大きな花なのに、花色も開き方もたいへんひかえめな百合です。

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  その花ばかりに気をとられ、気づくのが遅れたからでしょうか‥ 花の上の客人は少し憮然としているようです。

 




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       花の頃には虫たちに与えてぼろぼろになるその葉も、春の日には瑞々しく美しく よく目立ちます。



                      ※写真は全てクリックで拡大いたします。
by moraisan | 2009-08-05 00:07 | 山野草・樹木 | Trackback | Comments(10)
Commented by nonacafe at 2009-08-05 00:41
丈夫な歯を自ら欠いた『楢山節考』姥捨て山を想像してしまいました。(>_<)
百合とは言え、らしからぬ春の葉はツヤツヤで野菜みたいですね。
花の色の存在感は薄いですが、その姿は素敵でまさに麗人を主張してますね。
百合だからきっと圧倒的な芳香を発散しているのでしょう。(加齢臭?)爆
色は白くならず、そして全開にならず、このまま終わるのでしょうか?
雨蛙くんの惚れたワケも解るような気がします。
あっ、蟻か蚊の先客も居ましたね。
Commented by moraisan at 2009-08-05 20:20
>nonacafe さん、こんばんは。
ユリ科には見えないその葉は、山菜として食すこともできるとか^^ ただし灰は強いようです。
その香は甘さのある百合香に感じますが、人によっては悪臭と言う記述も多く見かけます。
花の時間経過、あるいは摘み取った後に匂いが変化するのかもしれません。
花色は白くならず、開き方も写真の状態で全開です^^

nonacafeさんはいつも詳細に見てくださいますね^^;
蟻とも蚊とも見える虫は、モンシロナガカメムシだと思いますが‥多分;;
Commented by ironsky at 2009-08-05 22:26
姥百合ですか、色々な名前の付け方があるものですね。
花だけ見ていたら、そういう発想は湧いてきません。
Commented by mayumis39 at 2009-08-05 23:17
葉だけ見ていると、とてもここから百合の花が咲いてくるとは想像がつきません。
「林の麗人」とは、ぴったりの表現ですね^^  控え目だけれど、かえって良く目立ちますね。
Commented by 74mimii at 2009-08-06 12:49
美しい葉ですねぇ~
お花も上品 カエルさんの神妙さが微笑ましいです。
Commented by moraisan at 2009-08-06 22:16
>ironsky さん、こんばんは。
姥という言葉自体、今では使われないようですし、このような命名はひんしゅくを買うかもしれませんね^^:
ただこのような名前の陰に、確かな観察と草花に対する愛着があることは認めざるおえません。
Commented by moraisan at 2009-08-06 22:33
>mayumis39 さん、こんばんは。
ユリ科ウバユリ族は、世界にたった3種1変種とか‥ そのうち1種1変種(オオウバユリ)が日本にあります。
春の日の葉は良く目立つのですが、花の頃には痛んでしまう葉のせいで、花と結びつきにくいかもしれません。
写真の葉は5月初頭、見つけた日から花を心待ちにします^^
Commented by moraisan at 2009-08-06 22:46
>mimi さん、夏らしい日が少ないです。
実は写真のカエル君(さん?)は最初は正面を向いていたのです。
カメラのモニターで気づいて(カエルはピンボケでした)、カメラを構えなおした瞬間、プイと横を向いてしまいました^^;

花を終えた後にも倒れるようなことはなく、山百合に似た実を上向きにつけます‥ それも美しいものです^^
Commented by nenemu8921 at 2009-08-31 08:04
こんにちわ。
この花は、決して華やかではないのに、存在感がありますね(^^♪
でも、いい写真って難しい。
moraisonさんの植物に対する細やかな想いが、こんなにすてきな写真になるのですね。
カエルくんも雫も見方ですね(^^♪

花後の姿もいつもいいなと思います。
Commented by moraisan at 2009-08-31 21:49
>nenemu8921 さん、こんばんは。
ずいぶん更新もできず放置していましたのに‥ コメントいただきありがとうございます。

いつの間にか山の緑も秋色を蓄えているように感じます。
何だか時の経過に臆病になっている自分がいて‥

ウバユリなど、花にも益して存在感のある立ち姿を残すものですね。

毎年新たに咲く花を、どこか同じ花のように見てきた自分がいたことに今さら気づいて‥
少し足のすくむ思いがするこの秋です。


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