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雲切草‥

  草丈20センチ、全体緑の姿‥ 珍しいというよりは見つけずらい蘭だと思います。
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  この花に群落で出逢うことは 過去にもなかったですし、私の散歩道ではこの株たちを知るだけです。

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  雲切草とは奇妙な名前です。 一説の「蜘蛛散(くもちり)草」からの転訛の方が説得力があるような気がします。


   近い仲間にはスズムシソウ、ジガバチソウなどがあって、皆それぞれに虫に擬態してると言われています。

   花に似せた蜘蛛や昆虫も多いのですから、その逆があることも面白い符合だと言えましょう。

   捕食のため、誘引のため、また身を守るためと‥ 両者の擬態は様々な理由が説かれています。

   では、密やかに隠れ咲くこの花の場合はどうなのでしょう‥ 

                               いつか自在に駈けまわる、そんな夢を見たのでしょうか。




                       ※写真はクリックで拡大いたします。

   
by moraisan | 2009-06-28 23:17 | 山野草・樹木 | Trackback | Comments(4)
Commented by ironsky at 2009-06-29 21:13
雲切草、初めて見ました。
もしかすると、どこかで出会っているのかもしれませんが、見たという記憶がありません。
きっと、あっても見過ごしているんでしょうね。
派手さはありませんが、可愛らしい花です。
Commented by mayumis39 at 2009-06-29 21:40
蜘蛛散草というのなら、なんだかわかるような気がします。
まるで、蜘蛛の子を散らしたような感じで、
今にも、ささっと茎を伝って逃げだしていきそうな気配です^^
Commented by moraisan at 2009-06-30 23:13
>ironsky さん、こんばんは。
20年この場所の傍を歩きながら、この花に気づいたのは近年のことです。
ずいぶん膝をついた場所でしたから‥ ちょっと不思議な気がしました。
地味な蘭ですが、葉縁にほどこされた細かなフリルは繊細で、そんなところにも惹かれます。
Commented by moraisan at 2009-06-30 23:21
> mayumis39 さん、こんばんは。
咲く場所も、その姿からも静的な印象を受けるのですが、ファインダーの中の花はいつも細かく揺れて、
じっとしていません。
その動きが風に揺れる花というよりは、ちょっと多足の生きものの気配のようであったりします^^


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