カタクリ‥  春・林床

  この春の林床‥ 目を凝らして見ても カタクリの姿はめっきり少なかった。
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  林は移ろうものだから、随分木々の大きくなったここでは、カタクリも姿を潜める頃なのかもしれない。
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  群咲く場所はほとんどなく、一輪二輪と静かに咲くのを 探しながら歩いて廻る。
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  ようやく三輪。 カラマツの松ぼっくりが、なにやらしたり顔で話していたのは‥ 林のさだめか、過ぎた秋冬。






  カタクリに限ったことではないですが、鹿の増加とその山野草食害の報告を良く聞きます。
  今年この林床のカタクリが少ないことは、それと関係するのかは定かではありませんが、
  そもそも食害とは何でしょう‥ 春早く、柔らかく甘いカタクリを食さぬ鹿などいるものでしょうか?
  
  この場所にも、周囲に鹿避けのネットがぐるりと張られていたりします。
  高さ2メートル程のネットなど、鹿は無助走で越えてみせます。

  
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  この鹿は、その体を林に返していました。
  揃えた後足に僅かに鹿毛を残していますが、その先は白骨の姿でした。

  この鹿がどれほど何をこの林で食べたとしても、私はかまわないと思っています。
  ただただ羨ましかったのは、この林で生きたろうこの鹿が、その骸を林に捧げたということでした。



                     ※写真は全てクリックで拡大いたします。
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by moraisan | 2009-04-12 08:16 | 山野草・樹木 | Comments(2)
Commented by ironsky at 2009-04-13 21:58
カタクリの花びらに光が透けて、とても暖かい感じがします。
本当に可愛らしい花です。

鹿については、食害などもさわがれています。
生きていくために、食べるのは当たり前なのに。
Commented by moraisan at 2009-04-13 23:53
>ironsky さん、こんばんは。
この地方は古く縄文人が暮らし、多くの遺跡が残されています。
近村の博物館に残されている縄文時代のシカの角は、現存するエゾシカのものよりはるかに大きく、
そこから想像される姿は雄大な獣の姿です。

林床に可憐に咲くカタクリと、そこで息絶えた一頭のシカ‥ 大古から連綿と続いた当たり前の姿のような気がします。

この花に柵を回さなければならなくなったのは、はたしてシカのせいだったのでしょうか‥


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